父親譲りの得点力 フェデリコ・キエーザ(by ルイ)



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父親譲りの得点力 フェデリコ・キエーザ

【ライター:ルイ】

チャンピオンリーグ出場圏内となる4位を引き寄せることとなったゴールと言っても過言ではない。リーグ最終戦となる対ボローニャ戦で、フェデリコ・キエーザは開始早々の前半6分、ゴールポストに跳ね返ったボールを、左足でたたき付けるように蹴り込んだ。

 

 

キエーザは、2000年前後にパルマやサンプドリアなどで活躍したエンリコ・キエーザを父に持つサラブレッドだ。セリエA通算138ゴール(ウィキペディアから引用)を記録した根っからのストライカーだった父に対して、息子はサイドでの直線的なドリブルを活かして、スピードで一気に相手を置き去りにするのが持ち味だ。フィオレンティーナから移籍後のデビュー戦となった10月のクロトー戦(第4節)では、モラタのゴールを右サイドからのクロスでアシストするなどサイドアッタカーとしての特徴をいきなり発揮している。ただし、この試合で相手の足を踏み付けて一発レッドカードをくらい、チームは格下相手に引き分けるという苦いデビュー戦となった。

 

「自分と父のスタイルは異なる。シュートに関しては、父のような凄さはない」。サッカーキングのコラムによると、キエーザはかつてこう語っていたという。ユーベ加入当初はサイドアタッカーとして強引なプレーが目立ったが、シーズン中盤からは父譲りのストライカーとしての才能も発揮している。「ロナウドに得点を取らせる」ことを優先させる戦術をチームが採用している中、リーグやカップ戦などで計16点という数字は決して少なくない。

キエーザのゴールは、冒頭の最終節のように大事な場面で多い。ミランにシーズン初黒星をつけさせた16節では2点を決め、そのうち1点はゴール左隅を狙いすました。その落ち着きぶりも父譲りだ。チャンピオンズリーグ1回戦のポルト戦では、ファーストレグではセカンドレグにつながるアウエィゴールを奪った。セカンドレグは負けたものの、2点を奪っている。ホームでのアタランタ戦では、目の覚めるようなミドルシュートを決めている。またコッパ・イタリア制覇につながる逆転ゴールを奪ったアタランタ線も記憶に新しい。持ち前の負けん気の強さで、守備時に相手をしっかり追うなど攻撃以外の貢献も目立つ。

 

 

ゴールによると、キエーザは直近のインタビューで「毎週のように成長していく中で、僕は追いついていくのが大変だった。あまりにもしんどくて、やめようと思ったくらいだ」とフィオレンティーナの下部組織時代を振り返っている。ただ、才能について「自らの運命を上手く切り開いていく必要もあると思う」と今の自分の姿にふさわしいコメントも残している。自らが貢献したコッパのタイトルと来期のチャンピオンズリーグ出場権の獲得は、ユーベ新人にとって2年目のさらなる飛躍につながる自信となったに違いない。

 

【ライター:ルイ】

 

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Posted by 編集長ミツ