【バルセロナファン向け】ユベントス戦を10倍楽しむ方法



バルセロニスタの皆さん初めまして。月刊ユベントス編集長のミツと申します。この度は当サイトにお立ち寄り頂き有難うございます。

 

さて、来たる日本時間の10月29日(木)早朝にユベントスとバルセロナは、CLグループステージにて久し振りに対戦する事になりました。直近では3シーズン前の2017-18に同じくグループリーグで対戦して、1分1敗の成績だったと覚えております。あの時もメッシは脅威であり、ベナティアは無力でした…。

そして3年の時を経て再戦する事になった訳ですが、今度はうちにもクリスティアーノ・ロナウドと言う化け物がいます(コロナに掛かってしまい出場できるか分かりませんが(汗)。つきましては、バルセロニスタの方々の注目度も高いと思いますので、今回は当日のゲームをより楽しんで頂く為に、ユベントスと言うチームをご紹介させて頂きたいと思います。少しばかり長くなりますが、楽しいチームになりますので最後までお付き合い頂ければ幸いです。

 

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監督

監督はアンドレア・ピルロで年齢は41歳。現役時代はミラン、ユベントスで活躍した選手ですが、本当につい最近(2017年まで)まで選手としてプレーしていたので、「プレーヤーのピルロ」として覚えている方も多いかもしれません。

元々は今シーズンから『ユベントスBチーム』の指揮を執る予定だったものの、前任のサッリがチャンピオンズリーグベスト16でリヨンに敗れるとすぐに解任となり、電光石火でピルロのAチーム昇格(就任)が発表されました。そんな訳でもちろん監督経験はなく、その事について他サポーターからはとやかく言われる事もありますが、ユベンティーニのほとんどはそんな雑音は気にする事なく「今シーズンはピルロに任せる」と腹を括っているファンも多いように思えます。

 

 

システム

今流行りの「可変式システム」とやらを採用しており、攻撃時は3-5-2で守備時は4-4-2となります。

その中で鍵を握る選手の一人がコロンビア代表のクアドラード(背番号16)。「ドリブラー」のイメージを持たれている方も多いかと思いますが、年齢も32を数えてプレースタイルも変わってきました。特に昨シーズンはサッリの下で4-3-3の右サイドバックのレギュラーとして新境地を切り開くと同時に自身のプレーの幅も広げて、今シーズンは右ウィングバックとして攻守に渡り存在感を示しています。元々バリバリのウィンガーなので、攻撃に転じた際には縦へ仕掛ける事も多いのですが、最近ではハーフウェイライン辺りでは起点となり、ドリブルで仕掛けるのはペナルティエリア付近になって来ました。あまり器用なタイプではないので、GKとの簡単な一対一を外す事もしばしばではあるものの、逆に角度のない所からとんでもないゴールを決めたりします。ファンとしても予想が付かない選手です。

 

 

そしてもうひとり注目して頂きたいのがダニーロ(背番号13)。決して派手な選手ではないものの戦術理解度に優れ、ピルロが採用する可変式システムのキーマンとなる選手です。元々はサイドバックの選手として昨シーズン開幕前にシティから加入した選手ではありますが、今シーズンは3バックの一角に配置されるとその任務を見事なまでに全うし、守備時はスリーバックのうちのひとりとして、攻撃時はサイドバックとしてビルドアップにも参加。右も左も起用にこなすので、今シーズンは「欠かす事の出来ない選手」となっています。ピルロが頭に描くシステムや戦術はユベンティーニとっても掴み所がなくて試合が始まっても分からない部分が多いのですが、ダニーロのポジショニングを見ればだいたい分かるようにもなってきました。それくらい鍵となる選手です。

 

 

注目選手

何人かいるので順を追ってご紹介します。

 

先ず一人目はボヌッチ(背番号19)。守備力に若干の難はありますが、スリーバックの真ん中に入り、そこから放たれる長短のパスは身内びいき無しに「世界一」と言って過言ではありません。ボヌッチがストレスなくパスを出す事になれば、バルセロナのディフェンスラインも後手に回るかもしれません。

 

続いてはモラタ。昨シーズンまでアトレティコでプレーしていたので馴染みの方も多いかと思いますが、今シーズンは好調をキープしており、すでに4試合で3ゴールを挙げています。ロナウドの出場如何と言う部分はあるものの、もしロナウドが欠場したとしてもモラタがバルセロナゴールに襲い掛かる事は間違いありません。今シーズンは前線のターゲットマンとなっており、両サイドからモラタに点で合わせるシーンも多く見られます。センターバックは注意が必要です。

 

最後に名前を挙げるのはラムジー。長い期間アーセナルの中心選手として活躍したミッドフィルダーです。加入一年目となった昨シーズンは、得意とするトップ下のポジションが無い事から苦戦を強いられましたが、今シーズンはピルロが採用する3-5-2システムのトップ下で躍動。水を得た魚のように、自身の強みである狭いスペースでのパス交換とドリブルでチームにアクセントを加えています。「ラムジーがどれだけボールに触るか」がユベントスの攻撃のバロメーターのひとつにもなるので、バルセロナはいかに中盤とセンターバックでこの選手を捕まえる事ができるかがポイントになると思われます。

 

 

若手

少し前まで「高齢化」が叫ばれたユベントスですが、ここ2シーズンで若返りに成功しました。

 

中でもクルゼフスキ(背番号44)はホンモノです。若干20歳ながら、ピッチ上での立ち振る舞いはすでに風格を漂わせ、そして左足から振り抜かれるシュートですでに今シーズン2ゴールをマーク。特に右サイドから中にカットインしてのシュートには、バルセロナ守備陣も手を焼くに違いありません。

 

フェデリコ・キエーザ(背番号22)もこの中に挙げなくてはなりません。名前を耳にして気付いた方もいるかもしれませんが、2000年代頭にパルマやフィオレンティーナ、そしてイタリア代表として活躍したエンリコ・キエーザの息子で、今シーズン夏の移籍期限最終日にユベントスに加入する事になりました。まだまだ粗削りな部分はあるものの、その父親譲りのスピードは一級品。バルセロナの両サイドバックも驚くはずです。

 

 

ピックアップ

どうしてもこの選手を紹介させて下さい。その名も「メリフ・デミラル(背番号28)」。センターバックの一角を任される選手で、その風貌の通り怖い物知らずに相手アタッカーをバッタバッタとなぎ倒します。

また我々ユベンティーニとしても予想外、規格外のプレーが多く、見ていて楽しい選手でもあります。恐らくリーガ・エスパニョーラでもデミラルのような破天荒なディフェンダーは少ないと思いますので、純粋に彼のプレーを楽しんで頂けるのではないかと考えています。

 

 

チーム状況

国内リーグは2勝3分で、チャンピオンズはディナモ・キエフに勝って1勝。決して「絶好調」とは言えず、国内リーグ9連覇を達成したチームのサポーターからは、早速辛辣な言葉が届いてもいます。

今シーズンは多くの選手がチームを去り、そして多くの選手が‘’チームの中心‘’として加入する事になりました。更に監督も交代となった上に、昨シーズンからスケジュールが押した関係で開幕前に十分なトレーニングマッチを組む時間がなく、ピルロ自身が開幕前に「公式戦の中でテストを繰り返していく」と口にした通り、毎試合毎試合違うメンバー、戦術で臨み試行錯誤を繰り返している所です。それだけにバルセロナを破る事が出来れば、チームにおって大きな自信に繋がるのではないかと考えています。

 

その中でひとつ懸念材料を挙げるとするならば、「パウロ・ディバラの不調」でしょうか。

昨シーズン終盤に負った怪我の影響で出遅れていた背番号10ですが、今シーズン出場した2試合でまだ本来の輝きを見せておらず、バルセロナ戦のスターティングラインナップに名を連ねるかも微妙な所です。昨シーズンのセリエAシーズンMVPではありますが、ユベントスとしても現在のディバラをスタメンで起用するとなれば、それはある種の「賭け」になると思われます。

 

 

おまけ

月刊ユベントスでは、この場所とは別にして『ユベントス会議室』と言う、月額100円の有料サークルを運営しているのですが、そこで挙がったユベントスの魅力(?)を最後にお届けします。

  • ボヌッチは家出するけど反省して帰ってくる。
  • 基本的にスキャンダルは選手よりフロントが起こすので、ファンでいる限り常にスキャンダルとの戦いで胃が痛い。
  • ファンはイタリアにユベントスという都市があるとどこかで思っている。
  • ファンが選手をイジる。でもそれはユベントスを愛している証拠。
  • もうCB陣の駒がないので、スタメン3人のうち誰か怪我したらほぼ終わり。
  • 知られざるイケイケの若者が今季はいっぱい。
  • 最悪引き分けで良かろうなドン引きも「まあそういう試合もあるか」で許されがち。
  • 被カウンターに相当脆い。

これは私ではなく、ユベントス会議室のメンバーから挙がったものですが、少し読んで頂いただけでも、楽しみながら試合を観戦しているファンが多い事は伝わると思います(笑)

 

 

まとめ

実はこの一週間、バルセロニスタの間では超有名サイトである『Blau Grana』さんで月ユベを宣伝して頂いており(各ページの目次の下に月ユベのバナーが登場します)、それもあり月ユベに辿り着いたバルセロニスタの方に少しでも月刊ユベントスを楽しんで頂ければと思い、今回の企画を思い付きました。

イタリアとスペインで違うリーグではあるものの、だからこそ「チャンピオンズの舞台をきっかけにお互いの事を知り合えたら素敵だな」と思っています。月刊ユベントスは選手に変なニックネームを付けたりしているので、取っつきづらい部分もあるかもしれませんが(笑)、是非これを機に少しでもユベントスと言うチームに興味を持って頂けたら幸いです。

 

木曜日はお互いの健闘を祈ります。

 

最後までお読み頂き、有難うございました!

 

 


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