【スーパースターじゃない列伝】ロベルト・ペレイラ
記念すべき第1回にマルク・ユリアーノを送り込んだ挙句、ほとんど反響がなかった『スーパースターじゃない列伝』。それに懲りずに第2回も普段はあまり日の当たらない選手を選びました。その名も「ロベルト・ペレイラ」。
今回はユベ議室メンバーであるタカオ店長にご協力頂いております。
前回同様にサクっと軽めに読める長さにしておりますので、ぜひお楽しみください。
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ロベルト・マクシリミアーノ・ペレイラは1991年生まれの現在31歳。ポジションはミッドフィルダーで、ユベントスには2014-2016までの2シーズンに渡り在籍。母国リバープレートでキャリアをスタートすると、2011-12シーズン開幕前にセリエAのウディネーゼに移籍。するとそこでの活躍を評価され、アッレグリ監督就任初年度の14-15シーズンにレンタルでユベントスに加入する事になります。
シーズン当初は前任コンテの3-5-2を引き継いだこともあり、ポグバ、ビダルの控え的な扱いで‘’メッツァーラ‘’での限定的な起用に終始するも、アッレグリが4-3-1-2に舵を切ったことをキッカケに‘’トレクァルティスタ‘’としての出番を増やし、シーズン終盤にはレギュラーに定着。得点力にはやや欠けるものの、献身性と潤滑油的な上手さ、そして『水を運ぶ人』として確固たる地位を築く。
ハイライトは第38節、ヴェローナ戦でのゴール。
このシーズンの活躍が認められユーベは買い取りオプションを行使。ペレイラはウディネーゼからの完全移籍を果たす事になる。
しかし翌15-16シーズン、アルゼンチンの同胞である「パウロ・ディバラ」が鳴り物入りでユベントス加入。ディバラとマンジュキッチのツートップを基軸とした3-5-2に回帰していくチームにおいて、徐々に出番を減らしたペレイラは翌シーズン、イングランドプレミアリーグのワトフォードへ移籍。大きなインパクトを残すことは出来なかった。
個人的な思い入れからペレイラを表すなら
『点の取れないファンタジスタ』
上記でも触れたように、トップ下を主戦場とする割りにシュートが下手で得点力はイマイチ。でもいつの間にかチームに欠かせなくなっている戦術理解度の高さとシュート以外の技術の確かさ。
そして私が愛するFC東京にもそっくりな選手がふたりいた。
羽生直剛と東慶悟
彼らにそっくりなのである。これは愛さずにはいられない。
今シーズン、ウディネーゼに戻ってきて、またも同胞の期待の星である「デ・パウル」とコンビを組むことになるも、確かな存在感を発揮しているペレイラ。これから先も大ブレイクすることは決してないであろうけども、確かな足跡を地味に残し続けていくであろうことは、確信して言える選手である。
(文章・タカオ店長)
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