【裸一貫でリスタートだ！】2021-22シーズン コッパ・イタリア決勝vs インテル戦 マッチレビュー
ユベントス 2-4 インテル
今シーズン、ユベントスにとって最後のタイトルチャンスーとなるコッパ・イタリア。決勝の相手は昨シーズンのリーグチャンピオンであり、そして今シーズンも最後までスクデット争いを演じているインテル。もはや「ディ・ビアッジョをノールック右フック一発で沈めた」なんて今や昔。ユベントスはチャレンジャーとしてオリンピコの地に立つ事になりました。
スタメンは現地の予想通りキュンをトップ下に据えた4-2-3-1。ユベらじでも触れていたように、ペキカンに「ブロゾビッチを意識した布陣」ではあったものの、キュンがメタクソとブロゾビッチのマークに付く感じでもなく、うまくマークの受け渡しをして、いつでもショートカウンターを発動できる体勢を整えていたように見えます。
まずは失点に関して。
1失点目はエリア外でバレッラをフリーにしちゃったんですが、ジェコが上手く縦に抜けてマークを引っ張っていたので、しゃーないちゃーしゃーないですし、バレッラのシュートも上手かっラ！て感じです。かろうじてバレッラの「ラ」と上手かっラの「ラ」で遊び心を見せています。念のため。
2失点目のPKは「うーん、マンダム」て感じですね。オンフィールドナンジャラで主審のナントカさんがチェックしてるのでファールちゃーファールなんでしょうが、個人的には「ラウ太郎がポヌの足にうまく引っ掛けてきたなー」と感じています。ただ、それもストライカーにとってはテクニックのひとつであり、ユベントスとしてはゴール前でラウタロにボールを持たれた時点で負け。そして更に言えば「ファールしそうな顔をしているポヌのせいだ」になります。
延長に入った後にフトシがPKを取られたシーンは、もう「しゃーない of しゃーない」であり、エリア内であのプレーをファールと見なされてPKの判定を取られるとなると、ディフェンスとしてはなす術もありません。Goal ItaliaのRomeo AgrestiさんはPK献上もありフトシに厳し目の採点を付けているんでしょうが（たぶん）、2失点目と同じくビミョーちゃービミョーだと思いました。
最後の4失点目は「しゃーない of the year受賞」となるほどの「しゃーない」でございました。解説の細江さんも「ペリシッチはゾーンに入ってますね」とおっしゃっていましたが、あのタイミングであのシュート、しかもオバさん顔なのに、となれば、ボヤッキーとしてもノーチャンス。あのゴールで「勝負あり寄りのあり」でございました。
得点についてはケンさんも気持ちの入ったシュートを決めてくれたし、キンタも一回はハンダノビッチの顔にシュートを当てて「キンタ、マンマミーヤ！」、それはすなわち「キンタマンマミーヤ！」であったものの、その後は落ち着いてゴールにボールを流し込みましたし、少ないチャンスーの中、よく決めてくれました。
これは攻守においてですが、チームとしては良く戦っていたと思います。ただ、何かが噛み合わず、そして最終的に2点差を付けられて負けてしまった。これは冷静に考えてみれば、今のユベントスよりインテルの方が力が上と言う事であり、最終的には「全部ポヌのせいだ」て事なんだと思います。
延長戦までもつれ込んだものの、結果は2-4で完敗。それにより今シーズンのユベントスは無冠が決定（もしかしたら「勝負弱い王」のタイトルは獲れるかもだけど）。しかし、これがユベントスの現在地であり、まずはそれをクラブも選手も、そしてファンも受け入れる事から再出発だと思います。「9連覇」なんて過去の話、「嫁さんが優しかった」なんて紀元前の話。我々が生きているのは現在であり、考えるべきは未来。スクデットもコッパイタリアも引っ剥がされて裸一貫でリスタート、それくらいで丁度いいと編集長は考えています。
ラツィオ戦、フィオレンティーナ戦が終われば今シーズン終了。監督や選手の文句を言いながら来シーズンに向かうのか、それとも期待を寄せながらまだ誰も何が起こるか分からない来シーズンに向かうのか。編集長は間違いなく後者を選びます。
負けちまったもんはしゃーない！
国内リーグ残り2試合、ユベントスの誇りを胸に戦う選手たちの姿を見られる事を期待しています。
て事でラツィオ戦は勝つぜ！
Forza Juve！