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攻撃補強の夏を経て、次なる焦点は中盤
夏の移籍市場で攻撃陣の補強に注力したユベントスだが、次なるテーマは中盤の再構築だ。クラブは今冬の移籍市場で、このポジションの強化を最優先事項として動き出している。
トリノに加入したテウン・コープマイネルスには決定的な存在としての成長が期待されていたが、依然としてパフォーマンスに波があり、安定感を欠く状況が続く。クラブはその潜在能力を信頼しているものの、忍耐には限界がある。首脳陣はすでに中盤の新戦力獲得に向けた動きを本格化させているという。
テュラム依存の現状、質的向上が急務に
現在のユベントスは、ケフラン・テュラムの創造性とバランス感覚に大きく依存している。チーム全体の構成を見ると、個々の能力だけでなく、中盤のクオリティそのものが上位争いに必要な水準に達していないとの指摘も多い。
テュラム以外の選手が十分な存在感を発揮できていない現状は、チームの戦術的多様性を狭めており、国内外のタイトル争いにおいて致命的な弱点となる可能性がある。ユベントスが本気で再び頂点を目指すのであれば、中盤の刷新は避けて通れない。
リールの逸材ブアディに注目、クラブ間関係も追い風か
『トゥットユーヴェ』によると、ジャーナリストのニッコロ・チェッカリーニがユベントスの冬の補強計画について言及している。
「コモッリとモデストを中心とするユベントスの経営陣は、1月の移籍市場で中盤の質を高めるため、複数のオプションをモニタリングしている。最も注目されているのは、リールに所属する若き才能アユーブ・ブアディだ。彼の契約は2027年までだが、両クラブの良好な関係が交渉を後押しする可能性がある」と語った。
ユベントスがブアディのような若手有望株に注目していることは、即戦力の確保と将来への投資を同時に狙う戦略を示している。クラブは短期的な競争力と長期的な成長を両立させようとしているようだ。
冬の移籍市場がシーズンの行方を左右
1月の移籍市場は、今季のユベントスにとって大きな転機となり得る。中盤の補強が成功すれば、チームの戦術的柔軟性と競争力は格段に高まり、後半戦のタイトル争いにも現実味が増す。
一方で、補強が不十分なままシーズンを迎えれば、これまでと同じ課題を繰り返すリスクもある。
ユベントスにとって、この冬は単なる補強期間ではない。長年の弱点を克服し、再び勝者のメンタリティを取り戻すための決定的なチャンスとなる。


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