ミランOBタソッティ「カンビアーゾの両足のキックの精度には感銘を受けた。アッレグリの下で更なる成長が期待できるだろう」
【JuveFC.com】
ミランの伝説のディフェンダーであるマウロ・タッソッティは、アンドレア・カンビアーゾに対して称賛の言葉しかなく、選手が長くユベントスに留まることを期待していると述べました。
この23歳の選手は、2022年の夏にジェノアでのシーズンを経てビアンコネリに加入しました。
カンビアーゾは以前のシーズンをボローニャでのローンで過ごした後、今シーズンはマックス・アッレグリの指導下で重要な役割を築いています。
現在はこのイタリア代表選手の多才さが役立っており、彼は両サイドに配置される一方で、時折中央でのプレーも見られています。
一方でタッソッティは、2021/22シーズンにボローニャでアンドリュー・シェフチェンコのアシスタントコーチとして働きながら、カンビアーゾと時間をかけて共にする機会がありました。
62歳の彼は、この若手選手が両足でプレーする能力に感銘を受けています。
「アンドレアが持ち合わせる、左右両方でプレーする能力には即座に感動しました。そして何よりも両足のキック精度が変わりません。」と、タッソッティはLa Gazzetta dello Sportのインタビューで述べました。
「私は彼が右利きか左利きかまだ理解していません。この点で、彼はパオロ・マルディーニに似ていますが、物理的な部分から見るとパオロは更にパワフルで、信じられないほどのカリスマ性があり、加えて守備でも非常に強力で、最終的にセンターバックとしてキャリアを終えました。」
タソッティはカンビアーゾの急速な進化にも触れています。「ボローニャでは非常に良い結果を残しました。そしてユベントスでは、プレーの機会を得たときに最大限のパフォーマンスを披露しました。」
かつてのミランのアシスタント・マネジャーは、カンビアーゾをマッティア・デ・シリオになぞらえ、ユベントスでの長期的な在籍を予想しています。
「アンドレアはクロスがうまいですが、狭いスペースでのプレーも得意で、相手をドリブルでかわすことができます。彼はまだ改善する必要があるものの、アッレグリのような優れた監督による指導は、彼の成長に確実に影響を与えることでしょう。」
「マックスは常にこのタイプの選手を好んでいます。ミラン時代ではデ・シリオがいて、彼も両足でうまくプレーし、両サイドでプレーすることができました。それからアッレグリは彼をユベントスに連れて行きました。」
「カンビアーゾは謙虚で真面目な人間です。私は彼を次の10年間もユベントスでプレーを続けると考えています。」
「彼の最良の役割は? 彼は3-5-2のウィングバックが最も輝く場所であり、4人のディフェンスラインであればサイドバックとしてもプレーできます。」
(JuveFC.comここまで)
【編集長ミツひと言】
マウロ・タソッティはミラン黄金期を支えた名ディフェンダーで、引退後もミランに残り、ユースやトップチームでの指導に当たりながら、2014年1月には当時ミランの監督だったヒロシが途中解任されたことから暫定監督に就任。その後はウクライナ代表やジェノアのコーチを務めています。
そのタソッティがイソップに対して称賛の声を残してくれていますが、まずは何よりもヒロシがこの手の選手を好むことは間違いなく、今年31歳を迎えたユッティの後継者候補として、イソップが挙がっていたとしても何ら不思議ではありません。
何にしても選手層が厚いとは言えないユベントスにとって、「キーマンはカンビアーゾ」と言っても過言ではなく、引き続き23歳の童貞ボーイが、56歳になるハゲ頭の要求にどれほど応えることができるかが、今シーズンのユベントスを占う上でポイントになる可能性は十分にあります。
今後シーズンが進む中で、イソップが更に存在感を増してくるのかと、それに反比例してユッティの影が更に薄くなってしまうのではないかに注目したいと思います。