ユベントスの背番号24は「ダニエレ・ルガーニ」



 

月ユベでもすでにニュースとして取り上げたので、ルガーニから新型コロナウィルスの陽性反応が出た事は、ユベンティーニにとっては周知の事だと思います。

しかし、本人からも『ボクは大丈夫』と言うコメントが寄せられている通り、現時点では発症には至っておらず、ファンとしては胸を撫で下ろした所。

 

そして、この『ルガーニが新型コロナウィルスに感染』のニュースを耳にして驚き、その後に『しかし現時点では大事には至っておらず』との報を目にして安堵した時、改めて自分の中でルガーニがどのような存在かが分かったので、最初の出会いから少しだけ振り返ってみようと思います。

 

 

出会い

ボクがユベントスに戻った2017-18シーズン。すでにルガーニはユベントスに所属していて、なんとなく『若手有望株』風な感じで紹介されていたのを覚えています。えぇ『有望株風』です。

確かにいま思い出してみるとニュアンスは『若手有望株風味』であり、誰も『有望株』とは言い切ってはおらず。すでにボクより2年も長くルガーニを見ているファンの方たちの、その絶妙な表現の妙と言うか空気感と言うかその辺は、『さすが昔からポウルセンやアマウリ、ベントナーなんかを見てきただけあるなー』と、後になって感心した次第です。

 

ルガーニ

そのルガーニが実は生粋のユベンティーニで、ユース時代からビアンコネロのユニフォームに袖を通していたとは最近まで知らず。てっきり幼少期からのエンポリっ子かと思っていました。

そしてルガーニが大きく飛躍したのはエンポリ時代であり、そのきっかけは「サッリにあった」と言われています。2012-13シーズンに「期限付き移籍」でユベントス(ユース)に加入するとそこでの活躍が認められ、シーズン終了後にはユーべと本契約を交わし、その足で再度エンポリへ「ローン移籍」する事に。そこでサッリと2年の時(2013-15)を過ごしたルガーニは大きく成長し、翌シーズンにはユベントスへ戻される事になりました。※この辺は全部Wikiから引用。

 

アッレグリ政権下

ボクが知っているルガーニは‘’ここ3シーズン‘’に過ぎませんが、「パッとしない」と言う表現に尽きます。冒頭の「出会い」でも書いた通り、イタリア代表にも召集されていると聞いていたので期待を寄せていたものの、シーズンが進むに連れてその「期待」は「疑問視」に変わり、最後には「不安」に。その長身でやせ型の体型もあるのでしょうが、どうしてもキエッリーニやバルザーリ、ベナティア、そして帰って来たボヌッチと比べると、「心許ない」と言う印象が残る選手となっていました。

 

サパタ戦

ここ数シーズン、ユベントス自体が「アタランタに苦手意識を持っている」と言う部分はあるものの、ルガーニ単体でもサパタにはやられまくっているイメージが残っていますし、実際に可哀想になるくらいやられまくっています。しかしフィジカルで圧倒的に劣勢な中でも必死に食らいつき、そして跳ね返されるルガーニが愛らしくてたまらなく、徐々に「見守る対象」になって行った気がします。

 

2019-20シーズン前

今シーズン開幕前、そんなルガーニの元に、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルなど、プレミアの強豪クラブからオファーが届き、そして「合意寸前」まで話は進んでいたと聞いています。しかし、開幕直後にキエッリーニが怪我による長期離脱を強いられた事により、‘’4番目のセンターバック‘’を受け入れる形でチームに残留。そしてキエッリーニの復帰が見えた冬の移籍市場において、再度「移籍話」が持ち上がりましたが、今度は自身が競争に敗れたデミラルが怪我によりシーズン絶望となった事もあり、残りのシーズンもユベントスでプレーする事を選択してくれました。

 

文句のひとつも言わずに。

 

 

そして今

その‘’チーム想いの‘’ルガーニが、「新型コロナウィルスに感染」と言う状況に置かれています。発表された段階では「発症はしていない」とは言われていますが、特効薬も開発されていないウィルスである以上、まったくの油断をする事はできません。

そんな中、ボクはルガーニの無事を祈るばかりであり、そしてルガーニをこんなにも好きだった自分に気付きました。

 

現在は中断しているヨーロッパのサッカーシーンですが、ルガーニが一刻も早く復活してあの危なっかしいプレーを見られる事を、そして相手に抜き去られた後、背番号24を揺らしながら必死に追いかけるあの後ろ姿を見られる日を、心より楽しみに待っています。「とにかく元気になって帰って来い!」と言う想いと共に。

 

 

 

Forza 揉太郎!