スパレッティ、コープマイネルスを“左ブラチェット”に抜擢 新生ユーベでの戦術実験は成功か?


(画像:GettyImages)

JuventusNews24

スパレッティの初陣で意外な布陣 コープマイネルスが最終ラインへ

ユヴェントスの新指揮官ルチアーノ・スパレッティがデビュー戦で意外な戦術を採用した。クレモネーゼとのアウェー戦を2-1で制したこの試合で、テウン・コープマイネルスを3バックの左“ブラチェット(braccetto)”として起用。中盤の主力を最終ラインに下げるという予想外の配置だった。

ディフェンス陣ではブレーメル、ケリー、カバルが負傷で不在という状況。スパレッティはコープマイネルスを下げることで、後方からの組み立てを強化する狙いを持っていた。AZアルクマール時代にセンターバックを務めた経験もあり、全く未知の役割ではない。

数字が示す「巧みな組み立て」と「脆さ」

Sofascoreのデータによると、コープマイネルスはビルドアップ面で持ち味を発揮した。ボールタッチは62回、パス成功率は91%、自陣では100%(29本中29本成功)と高精度を記録。ロングボールも8本中5本を成功させ、後方からの展開力を示した。

一方で守備面では課題が見られた。地上戦のデュエル2回はいずれも敗れ、タックル成功はゼロ。ポジショニング面では1インターセプト、2クリア、1シュートブロックと一定の貢献にとどまった。

“緊急対応”か、“新しい定位置”か

チームは勝利を収めたものの、この布陣が今後も機能するかは不透明だ。守備の安定性は欠いたが、ビルドアップの質は明確に向上しており、スパレッティにとって一つの選択肢となり得る。

試合後、スパレッティは次のようにコメントしている。
「迷いはなかった。決断が必要だっただけだ。彼は自分の得意なプレーをしてくれたが、あまりボールを持って前に出る場面は多くなかった。多くの攻撃は右から始まったが、いずれ中央にスペースは生まれる。彼を常にあの位置で使うか?考える価値はある。」

スパレッティ・ユーベの新たな可能性

コープマイネルスを“低いレジスタ”として最終ラインに配置したスパレッティの判断は、緊急措置でありながらも、チームの新たな方向性を示す試みだった。守備面での不安は残るが、後方からの組み立てにおける利点は明白だ。

クレモネーゼ戦は、スパレッティ体制下でのユヴェントスがどのようなチームになるのかを占う重要な試金石となった。次節以降、コープマイネルスの起用法に注目が集まる。

(引用元:JuventusNew24)

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