ユベントス、レンタル中のヴェイガの買取に向けチェルシーと交渉へ
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ユベントスは、現在レンタルで加入しているレナト・ヴェイガを来季以降もチームに残すことを望んでおり、チェルシーとの交渉に向けて動き出す構えだ。ただし、クラブは買取価格の引き下げを目指しているという。
21歳のヴェイガは昨夏、バーゼルでのブレイクを経てチェルシーに加入。しかし、エンツォ・マレスカのスカッドでは定位置を掴めず、主にカップ戦で左サイドバックとして起用されるに留まった。プレミアリーグでの出場はわずか7試合、ほとんどが途中出場だった。
そうした状況の中、ユベントスは冬のマーケットで負傷したグレイソン・ブレーメルの代役を探しており、出場機会を求めていたヴェイガにとっては理想的な移籍となった。
加入後はすぐにチアゴ・モッタの下でレギュラーの座を確保し、イゴール・トゥドール体制では3バックの中央という重要なポジションを任されている。
ただし、チェルシーとの現行契約には買取オプションが含まれておらず、現状では今夏のレンタル終了後にスタンフォード・ブリッジへ復帰する予定だ。
しかし『TuttoJuve』によれば、今後改めて交渉のテーブルが設けられる可能性があり、当事者全てが前向きな姿勢を見せているという。
同メディアによると、チェルシーはヴェイガの放出にあたり2000万ユーロ前後の移籍金を求めている模様。2029年まで契約を結んでいることもあり、ロンドンのクラブには一定の交渉優位性がある。
一方でユベントスは、他の補強案件との兼ね合いもあり、チェルシーに対して減額を求める方針だ。たとえば、欧州カップ戦出場が決まった場合には、ニューカッスルからロイド・ケリーを完全移籍で獲得する義務が発生する。また、すでにミランからのローンで加わっているピエール・カルルの買取オプション行使も決定済みで、これら2件はいずれも2000万ユーロ前後(ボーナス含む)の出費が見込まれている。
こうした事情もあり、ユベントスとしては慎重に予算を見極めながら、ヴェイガの残留に向けて条件面の調整を図っていくことになりそうだ。