【さいちゃの目】20-21 ユベントス戦力分析



今回は月ユベ執筆チームから「さいちゃさん」の寄稿となります。さいちゃさんの目に「2020-21のユベントス」はどう映るのか。是非、お楽しみ下さい!

 


20-21 ユベントス戦力分析

お久しぶりです。さいちゃです。ほぼ100点満点の夏のメルカートが終わり、ついに今季の陣容が確定しました。親善試合~2節までに見えたフォーメーションに当てはめつつ、CLリスト入りした全員について簡単に書いて行こうかと思います。(唯一のBリストであるポルタノーヴァは割愛)

 

20-21予想フォーメーション

人員紹介の前に基礎となるチームのフォーメーションをば。今季は攻撃時3-4-3になるポゼッションサッカーです。ペッレグリーニやロメロ、デシリオにルガーニのローン移籍が進んだため、一見WBやCBの頭数が不足していると感じられます。しかしピルロの3バックはSBがうちに絞ることで成り立っているものであり、守備時の4-4-2をベースに考えると量の問題は解決します。

また、複数ポジションをこなすことのできる選手(ベルナルデスキ、ラムジー、キエーザ、クアドラード、クルゼフスキ、マッケニー)がSH~STに集中しているため、多少の無理は利くでしょう。それでも回らない場合は下部組織の選手を起用し、ウィークポイントを冬に補強するのがベストだと感じます。3-4-3に可変する際にSBとSHの組み合わせによって右サイド上がりか左サイド上がりを選択する形になると思われます。

 

さて、これをベースに選手の分析を行います。戦力評価はS、A、B、C、Dの5段階。

 

 

ゴールキーパー(平均:A)

「シュチェスニー(S)」ユベントスの守護神が板についてきた男。コーチングがいまいちなせいか割とシュートを浴びせられるシーンが散見されるが、長いリーチとストップ性能で問題なし。ポゼッションを苦にしないのも高評がに繋がる。

「ブッフォン(B)」レジェンドその1。2ndGKとしてはとても使い勝手のいい大ベテラン。最近はパーソナリティの面でボロが出始めており、そろそろ引退も近いか。辞める前に天下一のコーチング技術をシュチェに叩き込んで欲しい。

「ピンソーリョ(D)」貴重なクラブ育成枠。チームのムードメーカー。ロナウドの愛人。以上。(完全に戦力としては数えられていないので平均から除外)

 

センターバック(平均:A+)

「キエッリーニ(S)」レジェンドその2。ACL損傷から奇跡の復活を遂げたどころか、圧倒的なパフォーマンスでイタリア代表にまで君臨し続けているインテリゴリラ。3バックをやる上で左利きCBは必須であるが彼しかいないのが懸念点。離脱が怖い。

「ボヌッチ(B)」得意の3バックの中央に移動し、昨季後半から続く不調から脱出を狙う。クサビのパスやロングフィードは健在なのでスタメンなのは間違いない。問題は守備面で、以前にも増して軽い対応が増えたと感じる。実はルガーニ退団により、ただ1人のカバー型CBだったりする。左サイド上げの場合は右CB、右サイド上げの場合は左CBとして起用しよう。

「デミラル(S)」こちらもACL損傷から復活を遂げた熱すぎるトルコ人。スピードがあり、ビルドアップ性能も高い。代表ではカバー役をこなす事もあるらしく、個人的にはそっち方面で育成してもらいたいところ。

「デリフト(S)」右肩の手術により離脱している21歳の巨人。まだ21歳(大事な事なので2度言った)。3バックの右にする事によってアヤックス時代のような攻め上がりも増えるんじゃないかと期待する一方、適応に苦しんで今季も出遅れる不安もある。ビルドアップ性能は言わずもがななので、なんなら3バック中央のレギュラー奪取してもいいんだよ。

 

左サイドバック(平均:B)

「フラボッタ(C)」突然現れデシリオを追いやった彗星。いまいち特徴を掴み切れていないが、守備よりは攻撃に長所を持った選手のように感じる。八塚さんの言葉を信じるなら「カンセロみたい」。クラブ育成枠ではないのが惜しいが、ポテンシャルは確か。これからに期待。

「サンドロ(A)」怪我で出遅れた左SBのレギュラー。順当に行けば攻撃的SBとして起用されると思うが、個人的には3バックの左に推したい。一番の理由としては左利きのCBが1人しかいないことだが、フィジカル・ヘディングの強さ、CHもやらされるほど(アッレグリの魔改造)の戦術眼もあることからある程度こなせると推測している。もちろん右サイド上がりの可変ができるかどうかは彼にかかっている。

 

右サイドバック(平均:B)

「クアドラード(B)」今季からついにDF登録へ。アッレグリが種を撒き、サッリが開花させた攻撃的なSB。SBとしての最低限の守備を身につけた代償に、WGとしての攻撃力を失ってしまった印象。左サイド上げの際は右SH、右サイド上げの際はSBとして起用したい。

「ダニーロ(B)」可変式3バックの一角を担うキーマン。元々縦のフィードは上手い印象があったが、3バックにすることによってより活かせるようになった。敵の位置によってボランチに入る柔軟性も素晴らしい。足も速くハイラインにぴったりだが、守備に強みを持っている訳ではないのでボヌッチとは並べたくない。

 

センターハーフ(平均:A)

「アルトゥール(S)」ポゼッションサッカーを行う上で欠かせないブラジルの至宝。ピャニッチを生贄に召喚されたにはちょっと出来過ぎである。ユベントスの中盤に足りなかった創造性を高めてくれることを期待する。本人が動きまってパスを回すタイプなので、相方は守備力が高くパスも散らせるアンカータイプが最適である。そう、マザコンしかいない。

「マッケニー(C)」パラティッチの隠し球。戦力としてというよりは、どちらかというと北米市場を睨んだマーケティング要素が強そう。ファイターでいかにもユベンティーノが好きそうなタイプ。意外とボールも散らせ、WBもこなしたりと便利屋感が凄い。適性をじっくり見極め、焦らず育成したい。

「ベンタンクール(A)」器用貧乏、マルキージオ2世。と思っていたが今季は殻を破りそうな予感。スピード、出足の良さ、ロングパスの精度が向上しており、今のところマッケニーの完全上位互換である。3センターではどの位置でも物足りなかったが、ダブルボランチになったことで最も恩恵を受けるのは彼かもしれない。

「ラビオ(S)」圧倒的プレス耐性、フィジカル、守備力、パス精度…ついに我々の望んでいたマザコンが戻ってきた。ダブルボランチ変更に伴い実質アンカーっぽいタスクを任されているが、ヴェロニクは気付いていないのだろうか…このまま騙し通したい。代表復帰おめでとう!

 

 

左サイドハーフ(平均:B+)

「ラムジー(A)」守備時にこの位置に入るが、実質シャドー(トップ下)だろう。ユーロ16やアーセナル最終年で見せたように、ここが彼の最も活きるポジションである。運動量を活かしてどこにでも顔を出してボールを循環させ、守備でも前線からのプレスをかけ続ける。昨季ユベントスの攻撃を牽引し、停滞させた張本人。停滞させたのはもちろんスペ体質が理由であるが、こればかりは筋肉の魔術師に祈るしかない。

「ベルナルデスキ(B)」ロナウドの奴隷を続けるうちに完全に攻撃性能を捨ててしまった元ヴィオラのエース。元々献身性を売りにした選手であったが、そっちに振り切ってしまった感が否めない。今季活路を見出すとしたら左SHしかないだろう。スピードとフィジカルの強さを活かした縦突破を増やすために、カットインの選択肢をなくす左サイドで頑張ってもらいたい。活躍できなければいよいよ首元が涼しくなってくる。

 

右サイドハーフ(平均:B+)

「キエーザ(S)」今メルカート最終日に駆け込みで獲得した待望の国産右利きドリブラー。元ヴィオラのエース(ん?さっきも言ったような…)。推し。好き。パラティッチ愛してる。アジリティが高く、狭いところを抜いていく事もできる。2列目からゴールを狙うことが可能で、デコイ役としても優秀。本職の右サイドだけでなく、左サイドやセカンドトップもこなせる汎用性も魅力的である。

(このセクションは起用の可能性が高いクアドラード、マッケニー、ベルナルデスキを平均値に加えています。)

 

セカンドトップ(平均:A+)

「ロナウド(S)」俺たちのロナウド。最終兵器。圧倒的理不尽。凄すぎてあまり語ることがない。今季の可変式の隠れた利点は彼を前に残した4-5-1に可変できる可変できることである。契約が切れる前に是非ともユベントスでビッグイヤーを掲げて欲しい。

「クルゼフスキ(A)」昨冬に3500万€を支払い獲得したことは疑問だったが、プレーで黙らせられた。ディバラとベルナルデスキを足して2で割り、ラムジーを少々加えたような選手。意外とスピードがないためWGやWBよりは、フィジカルを含めた強みを活かせる中央最前線、CFとして育成したい。守備時に2列目に加わることが可能なため、ロナウドを活かすなら彼が最適だと感じる。

「ディバラ(A)」実力は確かながら使いづらいタイプであることから、毎年放出されそうになるユベントスの10番。今季、クルゼフスキとキエーザという若手アタッカーが加入したことにより、さらに苦境に立たされている。4-5-1ディフェンスには加われないため、生き残るためにはその攻撃センスで差を付けるしかない。コスタいなくなった今、ジョーカー起用が一番いいんじゃないかとは思っている。がんばれ、ディバラ。

 

センターフォワード(平均:B)

「モラタ(B)」ジェコ獲得に見通しが立たなくなったことから獲得した元ユベントスの9番。獲得経緯からCFの枠に入れたが、タイプ的にはどう考えてもロナウドとダダ被りのセカンドトップ型ストライカーである。ロナウドと組むのであればまだディバラの方が相性はいい。あくまでロナウドの控え、カウンター・空爆要員であると思われる。買取義務付きではないので、よほどの活躍をしない限りはおそらく買い取られないだろう。

 

 

まとめ

最後に大きなセクションごとの評価を図に加えて締めとします。クルゼフスキやアルトゥールに加え、大好きなキエーザまできたので今季は満足です。半年でチームを熟成させ、足りないピースを冬に取りに行って欲しいですね。

うーん、ここまで高評価に落ち着くとは評価法間違えたかな?笑

では。

 

 

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