【さいちゃの目】来シーズンのチーム編成について




今回は月ユベ執筆チームから「さいちゃさん」の寄稿となります。さいちゃさんの目に来シーズンのチームはどう映るのか。辛口の記事になりますが、月ユベでは絶対に触れる事のできない部分もあり。お楽しみ下さい。

 


来シーズンのチーム編成について

初めまして。さいちゃです。今回はユベントスの来シーズンに向けたチーム編成、補強戦略について妄想してみようかなと考えています。個人的な選手の好みとかもかなり入ってますので、読んでいてアレルギーを感じる方や、ピャニッチ、ディバラに付いて触れて頂きたくない方はそっと閉じて下さい…。

 

 

抑えておくべきポイント

さて、来季のチーム作りに関して考える上で抑えておかないといけないポイントがあります。「苦しすぎる財政状況」と「4-3-3への適合性」の2点です。

 

まず拡大路線に舵を切ったユベントスの財政状況ですが、控えめに言っても厳し過ぎます。近年の移籍金インフレによる補強費の負担やフリー獲得によるランニングコストの増加に加え、頼みの綱だった若手選手の売却も昨季末にほぼ打ち尽くし、おまけにコロナウイルスによる収入減でとどめを刺された感があります。それを考えると「売れる選手は現金化しておくべき」と言うことを前提にチーム編成しなければなりません。

次に「4-3-3への適合性」ですが、これはサッリが4-3-3を好んでいるのだから仕方がありません。むしろフロント主導で魅せるサッカーに転換しようとしている以上、しっかりサッリ好みの補強を進めてあげて欲しい所です。扱いづらいスター選手獲得による新規ファン増加と、統率の取れた魅せるサッカーによるファン獲得。相反する戦略を並行してやってて大丈夫か?となっていますが、どちらかが破綻するのではないかと心配でなりません(笑)。(一番簡単なのは前者の方で、ロナウドを活かせるチームを組むべきだと…)

 

さて、以上2点を考慮した際に、現チームには4-3-3にフィットするポジションがなく、多額の移籍金を望めそうな選手が2名ほどいます。ピャニッチとディバラです。

ピャニッチに関してはローマ時代の様にもう一列前か、ダブルボランチならワールドクラスだと思いますが、アンカーではその限りではないと感じています。ディフェンス強度やスピードが不足していますし、そもそも現代サッカー的に中盤の底にパス特化の司令塔を置くのは、個人的に時代遅れだと思っています。ピャニッチももう30代に突入し、現金化できるのはここがラストチャンス。某カタルーニャのクラブが興味を示している様なので、ユベントス(とピャニッチ)にとってメリットになるのであれば話を進めて欲しいと願います。アルトゥールとの交換トレードは有りかと。

 

 

次にユベンティーノの絶対的な支持を集めるパウロ・ディバラ。ディバラは4-2-3-1のトップ下が最も輝く場所であって、サイドに置くと「宝石」の輝きも鳴りを潜める事に。確かに時折見せるそのプレーはファンを魅了しますが、ロナウドがいる以上自由にプレーできる場所は保障されません。ロナウド以降を見据えた場合は彼を中心にすべきだとは思うものの、その頃にはディバラも30代。現状ではスタイルを変えて4-3-3に適応しない限り厳しいと思います。せめてウイングに必要なスピードと献身性を身に付けるか、3トップの真ん中でやれるレベルのフィジカル強度が欲しいです。

ロナウド以外にもベルナルデスキやコスタ、クルゼフスキ(クアドラード)などウイング勢が多い以上、ディバラの売却は個人的に“あり“です。売却益でより3センターに適したポグバックや、キエーザ、トナーリなどチームの顔になり得る選手を狙った方がいいと思うのは筆者だけでしょうか…?

 

補強ポイント

さて、次は補強ポイントです。まず最も補強すべきなのはセンターフォワードですが、このポジションに得点力は求めていません。ロナウドやディバラの様な主役となり得る選手がウイングにいるので、周りを活かせるプレイヤーが必要です。フィジカル重視のポストプレイヤーだとサッリが起用しなさそうなので、ベンゼマやフィルミーノの様な選手が理想的ですね。サッリにディバラを改造してもらいましょうか?(笑)

 

次はアンカー。「ピャニッチ放出やむなし」と考えているので、ここももちろん重要な補強ポイントとなります。ラビオは絶対やらないでしょうし、ベンタンクールの成長に賭けるとしてももう一枚は欲しいところ。動的アンカーとしてトナーリを狙うか、マンドラゴラ買い戻しが現実的なところではないかと思います。ジョルジーニョ…?ピャニッチよりフィットするとは思いますが、やっぱりここに置くには強度がやや不安だと感じます。

 

あとは怪我がち、高齢化しているセクションの血の入れ替えは必須だと思います。特にピピータ、クアドラード、コスタ、ケディラ、(ラムジー)、キエッリーニ、ダニーロ、デシリオあたりは放出検討候補となるでしょう。ウイング、サイドバックの新陳代謝にも繋がるので、これらのポジションについては積極的に動いて欲しい所です。

うーん、こうしてみるとチームの骨格となるアンカー、トップが弱いのは………伸び代が多いですね!

 

 

終わりに

さて、最後になりますがコロナウイルスの影響で大きなお金を動かす補強は行えないでしょう。逆に考えると先に挙げた高値が付くと予想する選手も売れない可能性が高いです。トレードするにしてもそう上手く双方の補強ポイントが一致するとも限りませんし、厳しいメルカートになりそうですね(笑)。

とにかく、FFPに引っかかったり財政破綻だけはならないことを願いながら応援していきたいと思います。

 

最後までお読み頂き有難うございました。

 

(了)


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