【編集長ブログ】今年もチャンピオンズリーグがやって来た!

今年もチャンピオンズリーグがやって来た!

 

24年振りのCL制覇を目指すユベントス。

 

巷ではそう表現されて、そしてそれは「悲願」と言う言葉にも繋がっている。

でも、ボクは例えそれが‘’連覇‘’であろうと‘’24年振り‘’であろうと関係ない。

 

とにかく、今年もボクのもとにやってきた。

チャンピオンズリーグがやってきた。

 

「悲願」だなんて言って悲壮感を出さずに楽しもうじゃないか。

試合結果に一喜一憂しようじゃないか。

 

 

今シーズンも始まる。

ボクたちのチャンピオンズリーグが始まるんだ!

 

 

 

0対3からのスタート

ボクがユベントスに戻った2017-18シーズン。‘’復帰戦‘’となったのはグループリーグ初戦、アウェイのバルセロナとの一戦だった。それまでユベントスから離れたボクだったけれど、ユベントスが国内リーグで6連覇を成し遂げ、そしてチャンピオンズリーグでも‘’いいところ‘’まで行っていたのは知っていた。逆にバルセロナの情報はほとんど頭に入っていなくて、「メッシも髭を生やして貫禄が出てきたんだな」と思った程度だった。しかし、その『情報不足』がいけなかった。「もしかしたら勝てるのではないか」と軽い気持ちで試合を観戦し始めたボクは、すぐにバルセロナとの‘’差‘’を痛感する事になった。『予備知識』が無かったからこそ、それは痛烈なものとなって胸に刺さって来た。

 

「チャンピオンズリーグはやっぱり甘くないんだな」

 

気を引き締め直した瞬間だった。

 

 

2017-18シーズン

0対3で敗れる事から始まったボクのユベントス復帰シーズンは、レアル・マドリーに敗れてベスト8止まりとなったが、そのシーズンで『忘れられない試合』と言えば、ストゥラーロがサイドバックで起用されて全く機能しなかったスポルティング戦なんだけど(笑)、『思い出の試合』ならば間違いなくレアル・マドリー戦の2ndレグだ。

ホームで迎えた1stレグを事もあろうか0対3で大敗し、世間からは「Game is over」と揶揄された中で迎えたベルナベウでの2ndレグ。ユベンティーニからさえも「絶対に勝てない」なんて声が挙がっていた中、ボクは確かに確率は低いかもしれないけれど‘’最後まで応援する事‘’と、‘’試合が終わるまでは決して諦めない事‘’を決めていた。そして朝早くから生観戦したのも「最後まで見届けよう」と言う、自分に対するケジメでもあった。

 

果たしてユベントスは3点差を跳ね返し、一時はトータルスコアで並ぶ所まで持って行った。その同点となる3点目はマテュイディの諦めない姿勢が生んだゴールで、倒れながらに左足のアウトサイドのそれも先っちょに当てて‘’気持ち‘’で押し込んだものだった。それはとてもプロの技とは言えず決して‘’格好良い‘’とは表現できなかったけれど、でもこれまで見てきた中で最も美しいゴールでもあった。

その後、ロナウドにPKを沈められてトータル4対3でチームは敗れた。

 

 

 

忘れられない戦い

これまで見てきた中で、「忘れられない戦い」をひとつだけ挙げるのであれば1997-98シーズンの準々決勝で対戦した、ディナモ・キエフとの一戦だろう。そうだ、優勝を決めた試合でもなくそれこそ決勝で負けた試合でもなく、このディナモ・キエフ戦だ。

ディナモ・キエフには後にミランに移籍するシェフチェンコとレブロフと言う、破壊力抜群のツートップがいて、この大会では正に台風の目になっていた。そのチームをホームに迎えた1stレグは、ディナモ・キエフに先制される厳しい展開になりながらも、フィリッポ・インザーギのゴールで追いつき、‘’なんとか‘’同点で試合を終えた。そしてキエフで行われた2ndレグは、グランドの端に雪が積み上げられている極寒の中で行われ、それこそ今のようにSNSが発達していない中で周囲の意見は分からなかったものの、ボク自身は「あのディナモ・キエフにアウェイで勝つのは容易な事ではない」と構えて試合を観戦していた。しかし、ユベントスはそんな困難を‘’簡単に‘’乗り越えてしまった。インザーギがハットトリックの活躍を見せ、最後はデル・ピエーロがゴールを決めて勝負を決定付けて、準決勝進出を果たした。

あのシーズンはリッピが率いていたが、とにかく‘’勝負強かったチーム‘’として今も記憶に強く残っている。

 

準決勝のモナコ戦は2試合計6対4でモナコを蹴散らし、エースのデル・ピエーロはこの2試合で4得点を挙げた。

 

 

 

2018-19シーズン

クリスティアーノ・ロナウドと言う希代のスーパー・スターを獲得したユベントスにおいて、チャンピオンズリーグ優勝は「目標」ではなく「最低限の義務」となった。チームはグループリーグを危なげなく1位で勝ち抜け、決勝トーナメント1回戦をスペインの強豪であるアトレティコ・マドリーと戦う事になったが、アウェイに乗り込んだ1stレグは0対2で完敗を喫した。しかし、昨シーズンに続き、決勝トーナメントで窮地に立たされる事になったチームをロナウドが救った。ユベントススタジアムで行われた2ndレグでは、ホームの熱狂的な後押しを背にハットトリックの大活躍を見せ、見事トータルスコア3対2でアトレティコを退けた。ボクが見てきた中でもベストゲームのひとつである事は間違い無いが、何よりもファンが最高の雰囲気を作り出していた事を忘れる事ができない。まさしく、チームとファンが一体になって掴んだ勝利だったと思っている。

 

生観戦したグループリーグのユナイテッド戦。目の前に広がっていたのは『フィールド・オブ・ドリームス』そのものだった。

 

 

 

そして2019-20シーズン

今シーズン開幕前、ユベントスは昨シーズンに引き続き大型補強を敢行し、またしてもチャンピオンズリーグ優勝は「義務」となった。しかし、決勝までの道のりは高く険しくそして長く、それまでに幾つもの困難が待ち受けている事は間違いなく、だからこそこの舞台は‘’とてつもなく楽しい‘’のだと、ボクは考えている。

決して順風満帆なスタートを切っていないチームに対して、大きな不安と、そして不満を口にするファンもいるが、これだけの大会を前にして楽しまないすべはないだろう。確かに「悲願」である事は間違い無いが、頂に辿り着けるのは32チームの中でわずか1チームだけである。だからこそ、ユベントスにしても23年間も手が届かない場所なのである。

 

 

明日から始まるこの戦いに対して、ファンがどう向き合うかは各自が決めればいい。

しかし、まだ見ぬ結果を想像しただけで「悲観的」になるのはもったいなくはなかろうか。

 

 

楽しもう、この世界最高の舞台を。

楽しもう、ファン一丸となり。

楽しもう、チームを信じて。

 

 

ボクたちのチャンピオンズリーグが始まろうとしている。

 

 

Fino Alla Fine!