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ヴィクター・オシムヘンが今夏ユベントスに加入する可能性は、日に日に低くなっている。ナイジェリア代表FWには欧州を離れる選択肢すら浮上しており、獲得を夢見ていたユベントスにとっては厳しい展開となっている。
クリスティアーノ・ジュントーリにとって、オシムヘンは“理想の9番”とされる存在だ。ナポリ時代に彼を獲得した張本人であり、トリノでの再会を目指してきた。しかし、実現には複数の高いハードルが立ちはだかる。
まず障害となるのが移籍金だ。ナポリは国外クラブへの売却には7,500万ユーロ程度で応じる姿勢を見せているが、国内のライバルとなると一転、要求額は1億ユーロに跳ね上がる。ユベントスにとって、この金額は極めて現実的ではない。
選手本人はユベントスでのプレーに前向きとも報じられており、セリエA内での移籍に抵抗はない。しかし現時点で、オシムヘンにはイングランドの複数クラブ――チェルシー、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド――が強い関心を示しており、争奪戦は激化している。
さらに状況を複雑にしているのが、サウジアラビアからの猛烈なアプローチだ。『Football Italia』によると、アル・ヒラルが年俸3,000万ユーロ(約50億円)という破格のオファーを提示しており、欧州のどのクラブもこの条件には太刀打ちできない状況にある。
とはいえ、オシムヘン側は依然として欧州残留にも含みを持たせており、代理人は複数の欧州クラブと接触を続けているとされる。
一方のユベントスは、オシムヘン獲得を本格化させる前にドゥシャン・ヴラホヴィッチの売却が不可欠となる。高額な年俸とポジションの重複を解消しなければ、新たなエースの迎え入れは不可能だ。
現段階でユベントスがこの夏にオシムヘンを手にする可能性は限りなく低く、夢の補強は再び遠のいた格好となっている。


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