「ユベントスらしさ」を失った現在地――再建に必要なのはDNAの回復


(画像:GettyImages)

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評論家が指摘する“象徴的選手”の不在

ユベントスはイタリア・サッカー史において最大級のクラブであり、幾度もの時代で国内を支配してきた存在だ。現在も世界有数の名門として認識されているが、近年は重要な舞台で安定して力を示せていない。

最後にスクデットを獲得したのは2020年。それ以降に手にしたタイトルは3つにとどまり、そのうち2つは2021年のものだ。この期間、特に欧州の舞台では期待を下回る結果が続き、かつてヨーロッパ中の対戦相手に恐れられた姿は薄れている。現在のユベントスは、勝負どころで取りこぼすチームと見られることも少なくない。

失われたアイデンティティを探すクラブ

クラブはルチアーノ・スパレッティ体制の下での巻き返しに自信を示している。もっとも、2021年以降、再建は一度きりではなかった。今季を前向きに終えられるという楽観論はある一方で、2020年以前のユベントスにあった決定的な“質”が、現在のスカッドには欠けているのも事実だ。

かつてのユベントスと対戦することは、多くのクラブにとって威圧的な体験だった。その感覚は、今では同じ強度では存在していない。課題は戦術や技術にとどまらず、クラブ文化そのものに及んでいる。

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