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ケナン・ユルディスにユベントスの背番号10が託された時、その決断は大きな議論を呼んだ。トップチームに定着して間もない選手に、クラブの象徴ともいえる番号を与えるのは時期尚早ではないかという批判の声が相次いだのだ。
ユベントスの背番号10は特別な意味を持つ。これまでクラブの伝説的な選手たちが纏ってきた番号であり、チームの創造性やリーダーシップを体現する存在に与えられてきた。だからこそ、ユルディスの昇格は「早すぎる抜擢」として懐疑的な目で見られていた。
挑戦を恐れず、壁を乗り越える
しかしユルディスは、その重圧に押し潰されることはなかった。冷静さを保ちながら挑戦を受け入れ、プレッシャーに立ち向かったのだ。とはいえ、当初はゴールやアシストという明確な結果を残せず、批判は収まらなかった。
転機となったのはイゴール・トゥドル監督の就任だった。クロアチア人指揮官はユルディスにより大きな自由を与え、ピッチ上での表現力を引き出した。その結果、ユルディスは背番号10にふさわしい存在感を示し始めた。
批評家も認める成長
ここ数か月、ユルディスのパフォーマンスは統計面でも際立っている。かつて批判していた論客たちでさえ、その変貌を認めざるを得ない状況だ。
トゥットメルカートウェブによれば、ジャーナリストのイヴァン・ザッツァローニも見解を改めたという。
「ユルディスは意図的にやっていると思う。一年前、私は彼を“背番号10を背負うには物足りない選手”と呼んだ。だがここ数か月、彼は試合に入り込むだけでなく、影響を与えるようになった。数回のワールドクラスのプレーで十分だ。具体的には3月以降、7ゴール6アシスト。まさに真の10番であり、チームもそれを感じ取っている」
この発言は、ユルディスがどれだけ短期間で成長を遂げたかを端的に物語っている。
未来への道 ― 新たな背番号10の系譜
ユルディスは批判を跳ね返し、自らのプレーで評価を勝ち取った。継続的にゴールとアシストで試合を動かす力を示したことは、単なる才能だけでなく、逆境を乗り越える強さを証明している。
もしこの成長曲線を維持できれば、ユルディスは背番号10の新たな伝説を築く存在となるだろう。ユベントスにとっても、若き才能の飛躍はクラブの未来を照らす明るい兆しである。


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