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Football Italia
ファビオ・カペッロが、『La Gazzetta dello Sport』でイタリア3強に向けた補強案を語った。インテルにはラズムス・ホイルンド、ユベントスにはジョシュア・ザークツィ、そしてナポリにはケヴィン・デ・ブライネ――。元名将はそれぞれに最適な補強プランがあると主張している。
インテルにはホイルンドが理想
インテルはこの夏、少なくとも1人のセンターフォワード獲得を目指しており、すでにパルマとアンジェ=ヨアン・ボニーの獲得交渉を進めている。しかしカペッロは、マンチェスター・ユナイテッドで伸び悩むホイルンドの方が理にかなっていると強調する。
「ホイルンドかボニーかという話を目にしたが、私はホイルンド推しだ。ユナイテッドではまだ輝いていないが、アタランタ時代は若くして印象的なプレーを見せていた。動きにダイナミズムがあり、スペースを使うのがうまい。対してボニーはビルドアップに絡むタイプだが、即戦力とは言い難くリスクが高い」
ナポリに“バロンドール級”のデ・ブライネ
ディフェンディングチャンピオンのナポリには、マンチェスター・シティを離れたデ・ブライネが加入間近と見られており、カペッロはそのインパクトを絶賛している。
「バロンドール級の選手。チャンピオンズリーグを制した選手がセリエAに来ることで、プレースピードの遅いイタリアでは大きなアドバンテージになる。欧州経験も豊富で、チームに厚みを加える存在になるだろう」
一方で、アンギサの後任候補として浮上しているユヌス・ムサについては懐疑的だ。
「ミランで見せたムサは、アンギサの代役としては力不足に見える。コンテのリクエストだというが、個人的には納得できない。むしろナポリが狙うべきは、センターバックと創造性のあるウインガーだ」
ナポリはすでにボローニャのCBサム・ベウケマと接触しており、攻撃陣にはフェデリコ・キエーザやダン・エンドイエの名前が挙がっている。
ユベントスにはザークツィを推奨
ユベントスについてカペッロは、ジョシュア・ザークツィが最適な補強ターゲットだと断言する。
「ザークツィはセリエAですでにクオリティを証明した選手。ユナイテッドで苦しんだ経験があるとはいえ、今こそイタリアに戻る好機だろう。費用面でも、ユベントスが関心を寄せるギョケレシュより安価に獲得できるはずだ」
「ギョケレシュは得点力の高いFWだが、トップリーグでの実績がなく、セリエAに即適応できるかは未知数。それならば、すでにイタリアで実績のあるザークツィの方がリスクは少ない」
イタリアサッカー界に精通するカペッロならではの分析が光る提言。今夏の移籍市場において、クラブ首脳陣の判断材料の一つになる可能性もある。


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