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ニコロ・ファジョーリが1月の移籍市場閉幕前にユベントスを離れ、フィオレンティーナへ移籍した。出場機会に恵まれず、フラストレーションの溜まる日々を送っていた中での決断となった。
ユベントスの下部組織で育ち、近年のアカデミー出身者の中でも最高の才能の一人と評価されていたファジョーリ。卓越した技術と落ち着きのあるプレースタイルはイタリア屈指の才能とされ、出場停止処分を受けていたにもかかわらず、ルチアーノ・スパレッティ監督はユーロ2024の代表メンバーに招集したほどだった。
しかし、ティアゴ・モッタがユベントスの指揮を執ると状況は一変。これまで重要な役割を担っていたにもかかわらず、新監督の構想から外れる形となった。その結果、クラブは彼をフィオレンティーナへ放出する決断を下し、新天地での再起を図ることになった。
今回の移籍はローン移籍だが、一定の条件を満たせば完全移籍に移行する可能性がある。ユベントスを去ることになったが、ファジョーリはクラブやファンへの感謝の気持ちを隠さなかった。フィオレンティーナではモイズ・キーンと再会し、ユベントスのサポーターに向けてメッセージを発信している。
ファジョーリはTuttomercatowebが取り上げたように、次のように語った。
「本当に残念だ。10〜11年もここにいて、クラブやチームメイト、ユーベのファミリー、ファンと強い絆を築いてきた」
「ファンには感謝している。困難な時期にも支えてくれた。今シーズンの成功を願っている」
その才能とポテンシャルを考えれば、ユベントスでも重要な役割を果たせたはずだった。しかし、モッタの構想に入らなかった以上、クラブに残る選択肢は限られていた。ファジョーリの退団を惜しむ声もあるが、クラブの決断は尊重されるべきであり、両者はそれぞれ新たな道を歩むことになる。
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