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Football Italia
スーペルコッパ・イタリアーナ準決勝で露呈した決定力不足とキャラクターの欠如は、監督交代から6か月が経過したにもかかわらず、明確な改善が見られないユベントスにとって最も憂慮すべき兆候だとされている。
スーペルコッパ敗退で高まるティアゴ・モッタへの批判
昨夏、マッシミリアーノ・アッレグリの後任として就任したティアゴ・モッタに対する批判が、今回の敗戦を受けて最高潮に達している。スポーツメディアやSNS上のファンからは、彼が一貫して機能するチームを作り上げられていないことへの指摘が相次いでいる。
「勝てる試合を逃し続ける」ユベントス
セリエAで既に18試合中11試合を引き分けている状況がスーペルコッパを迎える前から重圧となっていたが、ミラン戦での精彩を欠いたパフォーマンスにより、ユベントスが「勝てる試合を逃し続けている」現状が改めて浮き彫りとなった。
La Gazzetta dello Sportはユベントスを「病めるチーム」と形容し、試合を決定づけることの困難さや、1点差を守り切る能力の欠如を強調。特に先制した試合でその傾向が顕著だと指摘している。
一方、La Repubblicaは「ユベントスにはキャラクターが欠けている」と断じた。この評価は、モッタ自身が試合後に認めた内容と一致している。ユベントスは先制点を奪ったものの、リードを広げるチャンスを逃し、ミランがPKとオウンゴールで2得点を挙げた後は、立て直しに失敗した。
モッタへの評価とファンの苛立ち
Tuttosportは今回の敗戦後、モッタに対して「4.5」という厳しい採点を付け、「アグレッシブさが見られない」と酷評。Corriere della Seraもチームのパフォーマンスを「完全な失敗」と断じた。
現時点でモッタの立場が脅かされることはないものの、状況を好転させるプレッシャーが増大しているのは確かだ。SNS上のファンの間では、すでに前任者アッレグリと比較する声が目立ち始めている。アッレグリ時代のフットボールは「退屈」と評されることがあったが、現在のユベントスにはその「効率性」が必要だとの声も少なくない。
ユベントスは現在セリエA6位で勝ち点32。チャンピオンズリーグ・トップ8入り(ラウンド16進出)にはまだ可能性があるものの、残り試合は2つしかない。これ以上の混乱を避けるためには、早急な改善が求められる状況だ。
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