こうした“こぼれ球ゴール”のリストを見ていくと、そこにはスペッレッティが植え付けたメンタリティがはっきりと表れている。なぜなら、セカンドボールに飛び込んでいるのはセンターフォワードだけではないからだ。
デイビッドやオペンダは、ボデ/グリムト戦でこぼれ球を押し込んで得点を記録している。ストライカーであれば当然とも言えるプレーだが、目を引くのはそれ以外のポジションの選手たちだ。
ディフェンダーではカンビアーゾがテラッチャーノの弾いたボールを押し込みクレモネーゼ戦で得点。カルルはピサ戦で混戦を制してゴールを奪った。さらにチャンピオンズリーグのガラタサライ戦では、ガッティがGKチャクルの弾いたボールを無人のゴールへ流し込んでいる。
中盤や攻撃的ポジションの選手たちも例外ではない。ユルディスはカリアリ戦とピサ戦で素早く反応しゴールを奪い、マッケニーはレッチェ戦でディフレクションに反応して得点。コープマイネルスはガラタサライとの初戦でボレーシュートを決め、ボガはローマ戦でチェリクの弱いヘディングクリアを逃さず強烈なボレーを突き刺した。そしてピサ戦のテュラムである。
こうしたゴールは決して偶然ではない。単にボールがそこへ転がってきたのではなく、ペナルティーエリア内を常に複数の選手で埋めるという明確な意図のもとで生まれている。
ユベントスの選手がシュートを放つとき、少なくとも2〜3人の味方がその行方を見守るのではなく、あらかじめゴール前へ走り込んでいる。タイミングと闘争心が融合した動きだ。
高い技術力で知られるチームにしては、意外なほど荒々しい一面と言える。そのすべてが、ピサ戦後にスペッレッティのもとへ集まったあの集団の抱擁に凝縮されている。チーム全員が同じ意志でゴールを狙い、最後までボールを押し込む準備を整えているのだ。


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