
(画像:GettyImages)
Football Italia
キャプテンが示した信頼のジェスチャー
ユベントスのキャプテン、マヌエル・ロカテッリが試合後に示した行動が話題となっている。4-4の劇的なドローに終わったボルシア・ドルトムント戦の終了間際、ロカテッリは2得点1アシストを記録したドゥシャン・ヴラホヴィッチの腕をつかみ、スタジアム全体に向かって彼を指し示した。チームが背番号9に抱く揺るぎない信頼を、目に見える形で示した瞬間だった。
途中出場からのインパクト
ヴラホヴィッチは後半60分に投入されると、そこから試合の流れを一変させた。自ら2ゴールを決め、さらにロイド・ケリーの同点弾をアシスト。2点差を追いかける厳しい状況にあったユベントスを救い出し、勝ち点1をもぎ取る原動力となった。コッリエレ・デロ・スポルトは、ロカテッリの行動について「チーム全体がヴラホヴィッチを信頼していることを示すもの」と評している。
数字以上の存在感
今季、ヴラホヴィッチはすでに公式戦4試合で4ゴールを記録している。しかし、評価されているのは得点力だけではない。イタリア紙によれば、チームメイトはピッチ内外での彼の姿勢を高く評価しているという。困難な時期を経ても前を向き続け、勝利への執念を失わないその態度が、チームに大きな力を与えている。
ファンとの確執と再生への道
一方で、ヴラホヴィッチはここ数カ月、一部のユベントスサポーターと微妙な関係にあった。昨季のヴェネツィア戦ではスタンドのファンと口論になる場面も見られた。しかし本人は試合後のインタビューで、「毎日いろいろなことが言われたが、99%は事実ではなかった。それは人を悩ませるが、自分はそこから強さを見いだした。常に自分を証明し、飢え続けなければならない」と語り、逆境を糧にしていることを明かした。
契約問題と未来
ヴラホヴィッチの契約は2026年まで残っているが、延長交渉は進んでおらず、シーズン終了後の退団が既定路線と報じられている。それでも今、彼がピッチ上で示しているのは、去就問題に揺れる選手の姿ではなく、勝利に飢え続けるストライカーの本能だ。
「まだ満足していない」
ドルトムント戦を振り返ったヴラホヴィッチは、「2ゴールとアシストを記録したけど、本当は3点目が欲しかった。自分は決して満足しない」と強調。貪欲な姿勢こそが、彼を特別な存在にしている。
ロカテッリがチームを代表して示した信頼のジェスチャーは、ユベントスにとってヴラホヴィッチがどれほど欠かせない存在であるかを象徴していた。去就が不透明であっても、その価値を疑う声はもはやない。


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