【日本語訳】マルキジオ選手、ファンに向けたお別れの言葉全文



マルキジオ選手、ファンに向けたお別れの言葉全文

昨日、マルキジオがファンに向けたお別れの手紙をSNS上にアップしました。しかし、アップされたものはイタリア語と英語だけになっていましたので、日本語に訳した文章を下記にて紹介させて頂きます。

 

※編集長が訳したものになりますので、ニュアンスが異なる部分があるかもしれません。予めご了承下さい。


 

25年間と言う長い時間の中で、ユベントスと言うチームの一員になり夢を叶える事ができました。そしてこのような時が来るとは思いもしませんでした。私の個人として、プロフェッショナルとして次のステップに進むことになんら問題はありませんし、どうであれ私のDNAと心は常にBlack and Whiteで培ったものに支えられています。私が7歳でユベントスのシャツに袖を通してからずっと、それは変わる事がありませんでした。

まず私はフィールドの上でも私生活でもその考えを念頭に置き、チームのシンボルになるべきだと考えました。

ユベントスにおいて勝利とは重要なものではない。唯一のものだ」。これは、Giampiero Bonipertiの有名な言葉です。この言葉は極めてシンプルであり、我々に支持されています。そして、サポーターの中にも浸透している事でしょう。

 

勝利とは重要なものではない。唯一のものだ。
あなたが夢を持つ少年であり、自分の目標とするチームのシャツを身につけたいと思うのならば、それだけで人生は豊かなものになる。

 

勝利とは重要なものではない。唯一のものだ。
あなたが少し歳を重ね、少し夢の欠片が見えてきたとしても、決して急いではいけない。見えない所で努力を続け、全てにおいて全力を尽くして欲しい。そのストライプのシャツを着ると言う事は、プライドであり幸せであり、そして責任なのである。

 

勝利とは重要なものではない。唯一のものだ。
そして夢が実現したのであれば、より一層強くならなければならない。デル・ピエーロ、ネドヴェド、ブッフォン、トレセゲ、カモラネージ、そして他のユベントスを支えた選手たちがそうであったように。これらの思考は単にフットボーラーとしてだけではなく、ひとりひとりのサポーターに対しても同じ事である。ユベントスはピッチの中においても外においても、ナンバーワンのチームであり、だからこそ勝ち続ける事ができるのである。

 

勝利とは重要なものではない。唯一のものだ。
あなたが自分自身をコントロールして、そしてサポーターを悲しませる事をしてはならない。世界で一番のサポーターを。

 


人生には25年続いた事が突如として終わる事があり、そしてそれは勝ち続ける為でもある。しかし、私はユベントスでの25年間を忘れる事はないであろう。ユベントスは私の人生の一部であり、これからも私はユベントスの一部なのだから。

 

皆さんの幸運を願い。

Claudio

 

正直なところ、抽象的な表現が多かったので日本語に正確に訳すとなると、マルキジオの真意を確認しながらにしなければ伝わらないと思います(プラス、私の英語力不足もありますが)。ただ、何にしてもマルキジオが伝えたかった大枠はこんな感じではないかと。

私自身、よく分からない部分も少なくないのですが、途中で「デル・ピエーロ、ネドヴェド、ブッフォン、トレセゲ、カモラネージ」の名前が出てきたときは胸が熱くなりました。間違いなくセリエBを戦ったメンバーであり、マルキジオ自身もあの時残留したメンバーに対して大きな敬意を払っている事が分かりますね。

 

主なリーグの移籍市場が閉まるまで残り1週間となりましたが、今後も月刊ユベントスではマルキジオの移籍の動向を追い続けたいと思います。

 

 

Forza Marchisio!

 

 

 


チームメイトにお別れに来たマルキジオ。