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ドゥシャン・ヴラホヴィッチとユベントスの関係が、いよいよ決定的な局面を迎えようとしている。両者の間で交渉は継続されているものの、現時点で目立った進展は見られず、選手が今夏中にクラブを離れる可能性が日に日に高まっている。
セルビア代表FWは、早期の移籍を望んでいるとされるが、その一方で大幅な減俸には一切応じる姿勢を見せていない。ユベントスは以前、ヴラホヴィッチと契約を結んだ際に、最終年に年俸1200万ユーロ(手取り)を支払う内容で合意しており、これは現在のクラブの給与構造において持続不可能な水準となっている。
パフォーマンスと年俸が見合わず、クラブは放出を優先
ユーベ首脳陣は、現在のヴラホヴィッチのプレーがこの高額報酬に見合うものではないと判断しており、放出を最優先事項として進めている。だが当の選手は退団圧力に屈することなく、契約に基づく権利を最大限に行使する構えだ。
問題は移籍先の確保にある。イタリア国内のクラブで彼の現年俸を負担できるところは皆無に等しく、国内移籍の可能性は極めて低い。また、新契約での減俸交渉にも応じない姿勢を貫いており、その態度に対しては「プロ意識よりも強欲が勝っている」といった批判的な声も出てきている。
OBベルツァの苦言「もはやプレーは金のため」
こうした状況に対し、元ユベントスのMFヴィニーチョ・ヴェルツァも『Tuttojuve』を通じて言及。
「今のフットボールはもう変わってしまった。昔はクラブのため、ユニフォームのために戦っていたが、今では金のためにプレーしていると言わざるを得ない。今回の件も、その象徴だ」と苦言を呈している。
このコメントは、現在のフットボール界が金銭面に大きく左右されていることへの懸念を象徴している。一方で、選手もプロフェッショナルとして契約に基づいた報酬を受け取る権利があることは否定できず、現契約を結んだユベントスにも責任の一端はあると言えるだろう。
クラブの財政健全化と選手の権利保護。その両立がますます困難となっている現代フットボールの構造的問題が、ヴラホヴィッチを巡るこの一件に集約されている。


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