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ユベントス指揮官トゥドール「選手にポジションの希望を聞いた」 コープマイネルスの起用法にも変化



(画像:GettyImages)

Football Italia

イゴール・トゥドールは、ユベントスの選手たちに「どのポジションでプレーしたいか」を尋ねたうえで、その“感覚”を尊重して配置を決めたことを明かした。また、ティアゴ・モッタ体制とはまったく異なるアプローチを導入していることも強調している。

トゥドール体制下でユベントスは依然無敗。これまでジェノアとレッチェに1点差で勝利し、ローマとは敵地で1-1のドロー。この日のレッチェ戦でも開始早々に2ゴールを奪う好スタートを切った。ドゥシャン・ヴラホヴィッチがテウン・コープマイネルスとケナン・ユルディスのゴールをアシスト。しかし、終盤にフェデリコ・バシロットのヘディング弾を許し、トリノでの一戦は予想外の緊張感に包まれた。

試合後、トゥドールはSky Sport Italiaに対して次のように語っている。

「もっと早く試合を決められたはずだった。最後の10分間は悪かった。テュラムがボールを失い、そこから失点して選手たちがナーバスになってしまった」

「結果に不満があるというわけではないが、これは教訓にすべき内容。特に途中出場の選手たちはもっと何かを示さなければいけない。87分までは良いパフォーマンスだった。前半は非常に良かったが、失点で少し緊張が走った。それでも前進あるのみだ」

コープマイネルスは、前節のローマ戦でベンチスタートとなっていたが、今節はスタメン起用に応え、貴重なゴールで復活を印象付けた。

「コープにはゴールが必要だった。今日は良い試合だったし、足も頭もよく働いていた。良い方向に向かっている」

また、ヴラホヴィッチに関しても次のようにコメント。

「ドゥシャンはチームのために献身的にプレーしてくれた。彼にしては決めるはずの場面もあったが、今日は2アシストでチームに貢献してくれた。それで十分だ」

トゥドールは、前任のティアゴ・モッタとは異なるスタイルでチームを再構築している。精神面でも肉体面でも落ち込んでいたチームを立て直しつつある。

「チャンピオンズリーグとコッパ・イタリア敗退、そして2つの大敗のあとで、チームの心理状態は最悪だった。フィジカル面については、監督ごとに異なる要求がある。あるスタイルに合ったトレーニングが、別のスタイルには合わないこともある」

「自分が好むサッカーには、特有のフィジカル準備が必要。幅を使い、テンポの速いサッカーをするためには、それに見合ったトレーニングが求められる。サッカーにはいろんな勝ち方があり、それぞれのやり方がある。自分は自分のスタイルでやるだけだ」

コープマイネルスをトップ下に置き、ニコ・ゴンサレスを右に配置するなど、ポジション変更も積極的に行っている。

また、途中出場のアンドレア・カンビアーゾを右サイドに、ティモシー・ウェアを左に配置した理由についても言及。

「ティモシーは左を好み、アンドレアは右の方が良いパフォーマンスを出せると思う。だから彼らに希望を聞いて、その“感覚”に従った」

2点目のゴールは中央でのパス交換から生まれた美しい形だった。Sky Sportの解説陣は「ティアゴ・モッタが夢見たような崩し」と評価したが、トゥドールは比較されることを嫌っている。

「前任者と比較されるのは好きじゃないし、フェアでもない。あれは素晴らしいゴールだったと言える。2〜3回の練習であの形を落とし込んだ。自分にとって大事なのは、選手が楽しめるコンセプトを落とし込み、あとは彼らのクオリティに任せること」

この勝利によって、ユベントスは今節終了時点で必ず4位に浮上する。アタランタ対ボローニャ、ラツィオ対ローマという直接対決が控えており、いずれにせよ勝ち点を取り合うためだ。

このチームの成長を受けて、指揮官としての去就について問われると、トゥドールはこう締めくくった。

「いつも同じ答えだ。ユベントスのベンチにいられることを幸せに思っている。1日1日を大切にしていくだけだ」

(引用元:Football Italia)

 

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