ユベントス、来シーズンに向けて前線再編へ ── レテギとルッカが補強候補に浮上
Juve News Live
ユベントスは今夏の移籍市場で大規模なチーム刷新に着手する構えを見せており、とりわけ攻撃陣には大きな変化が予想されている。クラブは戦力の質とチームバランスを重視しつつ、戦略的な補強を目指しており、マテオ・レテギとロレンツォ・ルッカという2人のイタリア国内組が有力なターゲットとして浮上している。
主力ストライカー流出の可能性と補強プラン
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、エースのドゥシャン・ヴラホヴィッチは契約延長交渉が難航しており、今夏の退団が現実味を帯びているという。また、アレク・ミリクの放出も濃厚とみられ、さらにはレンタル中のランダル・コロ・ムアニもパリ・サンジェルマン側の意向次第では呼び戻される可能性がある。こうした状況を受け、ユベントスは少なくとも2人の新たなストライカー獲得を急務としており、財政的な制約の中で野心的な動きを模索している。
夢のシナリオ:オシムヘン獲得
理想的なターゲットとしてナポリのヴィクター・オシムヘンの名が挙がっているが、同選手の契約には国外クラブのみに適用される8000万ユーロの契約解除条項が存在しており、ユベントスにとっては高額な投資となる。海外クラブからの正式オファーがない場合には獲得に乗り出す可能性もあるが、予算面での負担は避けられない。代替案としては、アタランタ退団が見込まれるアデモラ・ルックマンの名も挙がるものの、クラブはイタリア国内の選手を優先し、チーム内の連携強化を図りたい考えだ。
国内組の現実解:レテギとルッカ
・マテオ・レテギ(ジェノア):今季42試合で25得点5アシストと目覚ましい成績を残しており、高い決定力を誇る一方で移籍金は高額になる見通し。
・ロレンツォ・ルッカ(ウディネーゼ):33試合で12得点2アシスト。フィジカルとセリエAでの経験値を備えたターゲットマンタイプで、比較的安価なオプションとして注目されている。
戦略的視点と今後の見通し
スポーツディレクターのクリスティアーノ・ジュントーリは、来季のチャンピオンズリーグ出場を前提とした補強戦略を求められており、一つの誤算も許されない状況にある。レテギは即戦力かつ高パフォーマンスが期待できる一方で、コスト面では負担が大きい。対するルッカは柔軟な起用が可能で、チームの戦術的ニーズと予算制約の両面にフィットする現実的な選択肢といえる。
ユベントスの前線再編は、単なる補強にとどまらず、来季のクラブの方向性を占う重要なプロジェクトとなりそうだ。