トゥドール体制のユベントス、モッタ時代との決定的な違いが浮き彫りに
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イゴール・トゥドールがユベントスのベンチに座った瞬間から、ティアゴ・モッタのチームとは全く異なるスタイルを持ち込んでいることは明白だった。
先週末に解任されたモッタに代わり、クロアチア人指揮官が新たに就任。コッパ・イタリアのエンポリ戦、そしてアタランタ、フィオレンティーナ戦と続いた屈辱的な敗戦が、クラブの決断を後押しする形となった。
そして、トゥドールの初陣は1-0の勝利。ケナン・ユルディスの前半ゴールでジェノアを下し、白星スタートを切った。スコアは最小差ながら、選手たちは明らかに活気を取り戻し、ここ数週間の惨状とは一線を画していた。
肉眼でもその違いは明らかだったが、数値データを比較することで、より鮮明に両者のスタイルの違いが浮き彫りとなる。『IlBianconero』は、モッタ体制最後の試合(対フィオレンティーナ戦)と、トゥドル初陣(対ジェノア戦)のスタッツを比較している。
モッタ vs. トゥドルの戦術的違い(スタッツ比較)
- ボール支配率:フィオレンティーナ戦 63% / ジェノア戦 49%
- 総タッチ数:フィオレンティーナ戦 743回 / ジェノア戦 632回
- ドリブル試行回数:フィオレンティーナ戦 13回 / ジェノア戦 22回
- 空中戦の回数:フィオレンティーナ戦 21回 / ジェノア戦 40回
- 空中戦勝率:フィオレンティーナ戦 38% / ジェノア戦 60%
- タックル成功率:フィオレンティーナ戦 67% / ジェノア戦 83%
当然ながら、ジェノアをホームで迎え撃つのと、アルテミオ・フランキでフィオレンティーナと戦うのとでは、難易度が異なる。しかし、それでもユベントスのプレースタイルが劇的に変化したことは数値からも明白だ。
ジェノア戦では、よりフィジカルに厳しく戦い、デュエルに積極的に挑んでいたことがデータからも読み取れる。ボール支配率を重視したモッタとは対照的に、トゥドルはポゼッションに固執することなく、よりダイレクトで縦に速い攻撃を求めていた。
わずか数回のトレーニングで、ここまで明確な変化をもたらしたトゥドル。この先、さらに自身のスタイルを深めていくことは間違いない。