【Goal Italia】ユベントス対ジェノア 採点
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ユベントス、ユルディス弾でジェノア撃破 トゥドール体制白星発進も「劇的変化」はまだ先か
ユルディスのゴールがユベントスに勝ち点3をもたらし、トゥドール新体制が白星発進。しかし、チームの変化を語るには時期尚早か。
「トゥドール効果」か、それとも…
新監督イゴール・トゥドールの初陣は、ユルディスのゴールでジェノアに1-0の勝利。監督交代後によくある「ショック療法」のように見えるが、試合内容を見る限り、ユベントスはまだ完全復活とは言い難い。だが、勝利こそが何より重要であり、3ポイントを手にしたことは確かな前進だ。
トゥドールは試合開始早々から積極的なプレーを要求。ボールを持つ選手に「前を見ろ」と指示し、縦への意識を植え付けた。これまでのユベントスとは異なり、よりダイレクトなプレーが増えたが、それが即座に大きな違いを生んだわけではない。
試合の序盤は互いに慎重な立ち上がり。3分にコープマイネルスのクロスにヴラホヴィッチが飛び込むも、相手DFに阻まれる。6分にはニコ・ゴンサレスのドリブル突破からヴラホヴィッチ、ユルディスとつながり決定機を迎えるが、ハンドの判定でゴールは認められず。しかし25分、ユルディスがジェノア守備陣を切り裂き、デ・ウィンテルをかわしてゴールネットを揺らした。
前半の見どころはこのゴールと、負傷交代を強いられたガッティのアクシデントくらい。後半もユベントスが攻勢を仕掛けるが、試合の流れ自体に大きな変化はなかった。ジェノアも決して引いて守るだけではなく、54分にはピナモンティが決定機を迎えるものの、決めきれず。終盤はカウンターの応酬となるが、スコアは動かずそのまま試合終了。
この勝利でユベントスは再びトップ4争いに向けて前進した。しかし、現時点で「トゥドールのユベントス」と言い切るにはまだ早い。変化の兆しはあるものの、真の変革が見られるのはこれからだろう。