イゴール・トゥドール、新監督就任会見で決意表明「ユベントスは特別なクラブ」
Juve News Live
ユベントスの新監督に就任したイゴール・トゥドールが、公式記者会見で自身のビジョンを語った。ティアゴ・モッタの後任としてチームを率いるクロアチア人指揮官は、今季終了までの契約を結び、新たなスタートを切る。会見では、チームの現状や戦術、選手たちについての見解を明かした。
ユベントス監督就任の心境
「まずはクラブとディレクターに感謝を伝えたい。ユベントスのような偉大なチームを指揮する機会を得られたことは大きな喜びだ。決して期待を裏切らず、全力を尽くす。ユベントスは誰もが夢見るクラブ。とにかく良い仕事をして、目標を達成したい。選手たちは優れた能力を持っており、言い訳をするつもりはない」
ヴラホヴィッチについて
「ドゥシャンは素晴らしい選手。彼と仕事ができるのは嬉しい。得点力があり、リーダーシップもある。厳しい時期を過ごしてきたが、すでに話をしたし、彼自身も再スタートを切る準備ができている。コロ・ムアニとの共存も可能だ。クロアチア代表戦でも彼の力を見たが、非常に頼もしい存在だ」
ケフレン・テュラムについて
「昨日、父のリリアン・テュラムと話した。彼は『ケフレンが何か悪いことをしたら叩いていいぞ』と言っていたが、その必要はない。彼は礼儀正しく、謙虚で、非常に優れた選手。ニース時代から知っているが、成長を続けている」
ユルディスについて
「才能のある選手には必ず居場所がある。チーム全体が監督交代を責任に感じているが、その分モチベーションは高く、再スタートを切ろうとしている。ケナンは特別な資質を持っており、違いを生み出せる選手。最大限の力を引き出せるポジションを見つけたい」
指導哲学について
「自分は選手時代にケガが多く、早くから指導者の道に進んだ。これまでのキャリアでは、常に直感を信じて決断してきた。正しいと感じれば続けるし、違うと思えば迷わず去る。契約の有無に関係なく、常に全力を尽くすつもりだ。このクラブに長く留まれたら、それは嬉しいことだが、まずは結果を出すことが重要だ」
チームのリーダーについて
「現時点でピッチ上のリーダーが誰になるかは分からない。今の若い世代は、かつての選手たちとは文化が違うが、それでもユベントスでは勝つことが求められる。クラブは新しい方向性を打ち出しており、それには時間がかかるかもしれないが、年齢に関係なくユベントスの選手である以上、勝利を追求しなければならない。デル・ピエロやジダンのような選手は、偉大でありながら謙虚だった。そうしたメンタリティをこのチームにも根付かせたい」
キャプテンにロカテッリを指名
「全員が責任を持ち、同じ方向を向かなければならない。出場機会の少ない選手も含め、チーム全体で団結することが重要だ。キャプテンはマヌエル・ロカテッリに任せる。彼にはその資質がある。プレッシャーに押しつぶされず、精神的な強さを持ちつつ、戦術的な部分も重視していく」
守備と戦術について
「3バック、4バックのどちらも経験している。マンツーマン、ゾーン、どの守備システムも状況に応じて使い分ける。重要なのはチームのスタイル、姿勢、そしてスピリット。最適な形を見つけるのが自分の仕事だ。2、3週間でチームの進歩が見られることを期待している。攻撃的な姿勢を持ちながら、失点を防ぐための守備も徹底する」
コープマイネルスについて
「彼の能力は誰もが知っている。今季はチーム全体と同じく、波のあるシーズンを過ごしているが、ポテンシャルは高い。最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートするのが自分の役目だ」
ユベントス時代の思い出
「昨日、ペリンにユベントス加入当時の話をした。マッサージを受ける順番待ちをしていたら、後ろにジダンがいた。彼を先に行かせようとしたが、断られたことを覚えている。デル・ピエロには、ロッカールームで靴下を脱ぎ捨てたことを注意されたこともある」
ジェノア戦に向けて
「ファンの存在は常に重要で、土曜日の試合でも大きな後押しになる。ユベントスはどんな時も愛されるべきクラブ。相手のジェノアはヴィエイラが指揮し、危険なチームだ。リスペクトしつつ、自分たちの力を発揮したい」
ユベントスというクラブ
「ユベントスは人生とサッカーの学校。リッピ、カペッロ、アンチェロッティの下で多くを学んだ。過去の監督についてコメントするのは控えるが、このクラブには成功のために必要なものがすべて揃っている。ユベントスは正しい人材を選び、適切な仕事をするクラブ。そうでなければ結果はついてこない」
トゥドールの言葉からは、ユベントスへの深い愛情と強い覚悟が伝わってくる。新体制のもと、チームがどのように変化していくのか注目される。