【マッチプレビュー】セリエA終盤戦、フィオレンティーナ対ユベントスの重要な一戦が迫る
Juve Newslive
セリエAが佳境を迎える中、欧州カップ戦出場を狙うフィオレンティーナとユベントスが激突する。両者にとって重要なこの一戦は、3月の日曜日にアルテミオ・フランキで行われる。
ユベントス、歴史的敗戦からの立て直しなるか
ユベントスは前節、本拠地アリアンツ・スタジアムでアタランタに0-4の大敗を喫した。この結果は、1967年以来となるトリノでのワースト黒星であり、スクデット争いに大きな痛手を与えただけでなく、チアゴ・モッタ監督の去就にも疑問を投げかけた。インテルとの勝ち点差は9に広がり、現実的な目標はチャンピオンズリーグ出場権の確保へと移りつつある。
ただし、今季のアウェー戦績は悪くない。敵地での黒星はわずか1試合にとどまり、直近2試合は連勝中。さらに、フィオレンティーナとの直近8試合では1敗しか喫しておらず、相性の良さを発揮できるかが鍵となる。
フィオレンティーナ、安定感を欠くも欧州戦線へ望み
一方のフィオレンティーナも、国内リーグでは不安定な戦いを続けている。直近8試合で4勝4敗と波があり、ヨーロッパの舞台を目指すには改善が求められる。ラファエレ・パッラディーノ監督にとっても、チームの安定性を取り戻すことが課題となっている。
それでも、直近のカンファレンスリーグではパナシナイコスを逆転で下し、準々決勝進出を決めた。これがチームに勢いをもたらすか注目だ。今季のセリエAでは、試合開始15分以内の得点数がリーグ最多タイ(7得点)であり、立ち上がりの攻撃力は脅威となるだろう。
試合のポイント:フィオレンティーナの先制攻撃 vs ユベントスの守備再建
フィオレンティーナは、試合の早い段階で主導権を握るのが得意なチーム。今季、開始15分間に7得点を挙げ、同時間帯の失点はゼロというデータがそれを裏付けている。一方、ユベントスはアタランタ戦で守備崩壊を露呈したが、今季の大部分では安定した守備を見せてきた。
守備陣の主力が復帰する可能性もあり、組織を立て直すことで、前線の攻撃陣がより自由にプレーできる展開を目指すことになる。
注目選手:古巣対決のキーン、好調コロ・ムアニ
フィオレンティーナの注目選手はモイズ・キーン。かつてユベントスに所属していたストライカーは、今季好調を維持し、カンピオナート得点ランキングでも2位につけている。中盤では、負傷明けのヤシン・アドリが復帰すれば、創造性をもたらす存在となるだろう。
ユベントスの攻撃陣は、2月のセリエA月間最優秀選手に輝いたランダル・コロ・ムアニが中心となる見込み。ここ数試合ではドゥシャン・ヴラホヴィッチに代わって先発する機会が増えており、期待に応える活躍が求められる。さらに、中盤では前回対戦で2得点を挙げたケフラン・テュラムが鍵を握る。
チーム状況と予想スタメン
ユベントス
ドウグラス・ルイスが欠場確定。ニコロ・サヴォーナ、ヨナス・ルーイ、フランシスコ・コンセイソンは復帰の可能性があるものの、出場は微妙な状況。テュラムが中盤で先発予定で、コロ・ムアニが攻撃の軸を担う。
フィオレンティーナ
エースのキーンが攻撃陣を牽引。アドリは復帰が見込まれ、ニコロ・ファジョーリとポジションを争うことになりそうだ。唯一の負傷離脱者はアンドレア・コルパーニ。
予想スタメン
フィオレンティーナ(3-5-2): デ・ヘア;ポングラチッチ、マリ、ラニエリ;ドド、アドリ、カタルディ、ンドゥール、ゴセンス;ベルトラン、キーン
ユベントス(4-2-3-1): ディ・グレゴリオ;ウェア、ガッティ、カルル、カンビアーゾ;テュラム、ロカテッリ;ユルディス、マッケニー、ゴンサレス;コロ・ムアニ
試合予想:ユベントスが接戦を制すか
両チームとも勝ち点が欲しい状況で、激しい戦いが予想される。フィオレンティーナは序盤から攻勢を強め、ユベントスの守備にプレッシャーをかける展開が考えられる。ただ、ユベントスは試合巧者ぶりを発揮できれば、逆転勝利の可能性も十分にある。
予想スコア:フィオレンティーナ 1-2 ユベントス