ユベントスの3年計画に早くも暗雲、夏の大型補強が期待外れに
Juve Newslive
クリスティアーノ・ジュントリSDとティアゴ・モッタ新監督の下でスタートしたユベントスの「3年計画」が、早くも大きな壁に直面している。クラブは昨夏、積極的な補強に動き、3人の主力選手を獲得。しかし、9か月が経過した現在、彼らはいずれも期待を裏切る結果となっており、チームの方向性や財政戦略に疑問が生じている。
『Calciomercato』によれば、ユベントスはトゥーン・コープマイネルス、ドウグラス・ルイス、ニコ・ゴンサレスの獲得に合計1億3400万ユーロを投じたが、その投資がクラブにとって深刻な問題となりつつある。
ドウグラス・ルイスはアストン・ヴィラから移籍金5900万ユーロ(給与込み)で獲得された最初の補強選手。選手トレードを考慮しても、ユベントスの年間予算には1925万ユーロの影響を及ぼす。しかし、レギュラーの座を確保できず、ベンチを温める時間が長くなっているのが現状だ。
コープマイネルスの獲得も長期にわたる交渉の末、最終的に5700万ユーロ+ボーナスで決着。本人のユベントス加入への熱意は強かったが、パフォーマンスは期待に応えられていない。年俸を含めた年間コストは1615万ユーロに達し、適応の遅れは大きな誤算となっている。
ニコ・ゴンサレスはフィオレンティーナから買取義務付きのローンで加入し、移籍金総額は3770万ユーロ。柔軟な支払い構造ではあるものの、すでにユベントスの財務には1130万ユーロの負担が生じている。だが、彼の貢献度も限定的で、補強としての効果は薄い。
問題は、これら3選手の市場価値が大幅に下落していることだ。現時点では投資を回収するのは困難で、特にコープマイネルスとゴンサレスの売却は厳しい状況。ドウグラス・ルイスにはプレミアリーグのクラブが関心を示す可能性があり、ローン移籍やスワップ取引の選択肢が浮上しているものの、大幅な利益を見込むのは難しい。
ユベントスは今夏の移籍市場で重大な決断を迫られる。損切りをするか、再び彼らに賭けるか。コープマイネルスとゴンサレスは今年27歳を迎え、キャリアのピークに差し掛かる時期だけに、残された時間は多くない。