【マッチプレビュー】ユベントス対アタランタ「モッタとガスペリーニによる戦術的な駆け引きも注目」
Juve Newslive
セリエA終盤戦の大一番、ユベントス対アタランタの行方は?
セリエAのシーズンが最終盤を迎える中、イタリア屈指の2クラブが激突する。タイトル争いとチャンピオンズリーグ出場権を巡る重要な一戦として、大きな意味を持つこの試合。現在リーグ4位のユベントスが、3位のアタランタを迎え、日曜日の夜にアリアンツ・スタジアムで対戦する。
好調ユベントス vs 失速気味のアタランタ
ユベントスはここまでセリエAで5連勝中と絶好調。直近の試合では、エラス・ヴェローナを相手に2-0で勝利し、チャンピオンズリーグ出場権争いで優位に立つとともに、首位インテルとの勝ち点差を6ポイントに縮めた。この勢いにより、今季は厳しいと見られていたスクデットの可能性が再び浮上してきた。
一方のアタランタは、最近の試合でつまずいている。直近のヴェネツィア戦では、ボールを支配しながらも決定力を欠き、痛恨のスコアレスドローに終わった。この結果、首位インテルや2位ナポリとの差を詰めるチャンスを逃してしまった。
注目選手
ユベントスでは、ケフラン・テュラムが絶好調。今季リーグ戦でのゴール関与数は自己最多を更新し、3ゴール4アシストを記録。攻守両面での貢献が、チームの躍進に大きく寄与している。
また、2月のセリエA月間最優秀選手に輝いたランダル・コロ・ムアニが、ドゥシャン・ヴラホヴィッチに代わって前線の主力として起用されている。アタランタの強固な守備を攻略するため、彼の活躍が鍵を握る。
アタランタでは、アデモラ・ルックマンとマテオ・レテギのコンビが脅威となる。今季リーグ戦で合計33ゴールを記録しており、特にレテギはカポカンノニエーレ(得点王)争いのトップを走っている。ユベントスの堅守を崩せるかがポイントとなる。
過去の対戦成績と指揮官の記録
このカードは近年接戦が多く、直近のリーグ戦3試合はすべて引き分けに終わっている。ジャン・ピエロ・ガスペリーニがアタランタの指揮を執って以来、セリエAで最も引き分けが多い対戦となっており、17試合中11試合がドローに終わっている。
また、この試合はガスペリーニにとって特別な節目となる。彼はこの試合で、セリエA単一クラブでの指揮試合数が332となり、ローマの名将ニルス・リードホルムに並ぶ。歴代最多はユベントスのレジェンド、ジョバンニ・トラパットーニの402試合となっている。
戦術面での見どころ
この一戦は、ティアゴ・モッタとガスペリーニによる戦術的な駆け引きも注目される。ユベントスは今季リーグ戦でのオープンプレーからの失点がわずか12と、鉄壁の守備を誇る。一方のアタランタは、オープンプレーからの得点数が45とリーグ最多を記録しており、両者の強みが真っ向からぶつかる一戦となる。
チームニュース
ユベントスは負傷者が続出しており、フランシスコ・コンセイソン、レナト・ヴェイガ、ニコロ・サヴォナ、ドウグラス・ルイスが欠場。さらに、フェデリコ・ガッティも太ももの負傷で出場が微妙な状況にあり、その場合はロイド・ケリーが先発する可能性が高い。
アタランタも守備陣の負傷に苦しんでおり、ステファン・ポシュが最新の負傷者リストに加わった。すでにジャンルカ・スカマッカ、オディロン・コスヌ、ジョルジョ・スカルヴィーニが長期離脱しており、ガスペリーニ監督は守備ラインを再編成する必要がある。マルテン・デ・ローンをセンターバックに下げるか、主将ラファエル・トロイを先発させる可能性も考えられる。
予想スタメン
ユベントス(4-2-3-1)
ディ・グレゴリオ;ウェア、カルル、ケリー、カンビアーゾ;テュラム、ロカテッリ;ゴンサレス、マッケニー、ユルディス;コロ・ムアニ
アタランタ(3-4-2-1)
カルネセッキ;トロイ、ジムシティ、コラシナツ;ベッラノーヴァ、デ・ローン、エデルソン、ザッパコスタ;デ・ケテラーレ、ルックマン;レテギ
試合予想
ユベントスはホームでの強さと好調を維持しており、アタランタは負傷者が多く、直近の試合では勝ちきれていない。そうした状況を踏まえると、ビアンコネリがやや有利か。しかし、アタランタの強力な攻撃陣と、両チームにとって重要な試合であることを考えると、接戦になる可能性が高い。
予想スコア:ユベントス 3-1 アタランタ