元監督カペッロがPSV戦を分析「ユベントスの最大の問題は中盤にある」
Football Italia
元ユベントス指揮官のファビオ・カペッロが、PSV戦でのビアンコネリの課題を指摘。特に中盤の問題が顕著だったと分析している。
ユベントスは水曜日のチャンピオンズリーグ・ノックアウトプレーオフでPSVに3-1で敗れ、敗退が決定。試合後、カペッロはGazzetta dello Sportのインタビューで「セリエAのチームは欧州サッカーの高速な展開に対応しきれていない」とコメントした。
「2023-24シーズンには一定の進歩が見られたが、今回の試合を見ていると、一歩後退したように思える」
相手の強度についていけなかった
カペッロはユベントスだけでなく、チャンピオンズリーグ・プレーオフで敗退したミランやアタランタも同様の問題を抱えていたと指摘する。
「特に、相手の強度についていくのが難しかった。PSVは一度もバックパスをせず、常に前進を続けていた。リードしていても後ろに下がることなくプレーし続けた。セリエAのチームはこのようなプレッシングに慣れていない」
「ユベントスの前半のプレーは良かった。高い位置でプレスをかけ、PSVをディ・グレゴリオのゴールから遠ざけていた。しかし、後半が始まるとすぐに疲労の兆候が見え始めた」
交代の決断が遅かった
カペッロは、後半開始からわずか10分でユベントスの選手たちが消耗しきっていたと指摘。ティアゴ・モッタの交代策が遅れたことも敗因の一つだったと分析する。
「選手たちは多くのエネルギーを消費していた。モッタは交代のタイミングをもう少し早めるべきだったかもしれない。実際、彼はアシスタントと10分以上話し込んでから交代を決断していた」
Sky Sportの番組内では、カペッロがモッタに「もっと早く交代すべきだった」と進言したが、モッタは「適切なタイミングで行った」と主張していた。
ユベントスの最大の問題は中盤にあった
カペッロは、PSV戦でのユベントスの最大の問題点として、中盤の疲弊を挙げた。
「プレスが効かなくなり、中盤の選手が相手にスペースを与えてしまったのが致命的だった。だからこそ、モッタはもっと早く交代すべきだった。例えば、テュラムを投入して中盤をリフレッシュさせるべきだった」
現在、ユベントスはセリエAで4位。ラツィオと同勝ち点で並んでおり、次節は日曜日に敵地でカリアリと対戦する。モッタは2027年まで契約を結んでいるが、来季も指揮を執るためにはトップ4入りが最低条件となるだろう。