ユベントス、アデイェミ獲得に本腰 ── ドルトムントは5000万ユーロ要求
Foot Italia
移籍市場は決して静まることなく、ユベントスはすでに夏の補強に向けた準備を進めている。スポーツ・ディレクターのクリスティアーノ・ジュントリは、ボルシア・ドルトムントのカリム・アデイェミに注目。攻撃陣の強化を狙い、本格的な動きを見せている。
『カルチョメルカート』によれば、アデイェミは今季のチャンピオンズリーグで5試合に出場し、4ゴール2アシストを記録。欧州の舞台で存在感を示しており、今冬には世界的なエージェンシー「ルーフ」と契約を結び、移籍の準備を進めているという。この動きにユベントスも敏感に反応。国際的な争奪戦が激化する前に、早期の交渉開始を目指している。
ジュントリは以前からアデイェミを高く評価しており、昨夏にも獲得を試みたが実現には至らなかった。22歳のドイツ代表は、今冬ナポリへの移籍を拒否し、シーズン終了までドルトムントに留まることを選択。しかし、すでにクラブ側に今夏の退団を希望していると伝えており、ドルトムントは4500万ユーロ+500万ユーロのボーナスを要求している。
2027年まで契約を残すアデイェミには、チェルシーをはじめとするプレミアリーグ勢も関心を示しており、ユベントスは激しい競争に直面することになる。それでもジュントリは、アデイェミの代理人との関係を活かし、有利な立場を確保しようとしている。
アデイェミ自身のプランは明確だ。ドルトムントでシーズンを全うした後、新たな挑戦へと踏み出す考えを持っている。ドイツでの2年目はやや波のあるシーズンとなったが、依然として高いポテンシャルを誇る選手であり、多くのクラブにとって魅力的なターゲットだ。
ユベントスにとって、アデイェミの獲得は若手と経験を融合させたチーム再建を進めるジュントリのビジョンと一致する。夏の移籍市場が開くまで、ユベントスがこの逸材を巡る争いでライバルを出し抜くことができるのか、注目が集まる。