レナト・ヴェイガ、ユベントスで急成長 ── わずか3試合で強烈なインパクトを残す
Foot Italia
わずか3試合で、レナト・ヴェイガはユベントスのファンに強い印象を残している。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、ソクラテスを彷彿とさせる口ひげ、ゴール裏を煽る情熱的なセレブレーション、そして正確なロングパスなど、21歳のポルトガル人DFはすでにビアンコネリの新たな注目株となっている。
若きヴェイガには、ユベントス加入時から大きな期待が寄せられていた。クラブはチェルシーに対し、わずか半年間のレンタルに380万ユーロ(+ボーナス)を支払うという異例の条件で獲得。左利きのセンターバックとして、ビルドアップ能力の高さを評価されていた。リッカルド・カラフィオーリと比較されることが多かったが、チャンピオンズリーグ・プレーオフのPSV戦では、正確なロングフィードを披露し、レオナルド・ボヌッチを思わせるプレーを見せた。
実際、データもその評価を裏付けている。『Fbref』によれば、PSV戦でヴェイガは16本のロングパスを試み、13本成功。500メートル以上のフィールドポジションを獲得する要因となった。ユベントスでの最初の270分間で、1試合平均6.3本のロングパスを成功させ、1試合あたりの平均推進距離は332メートルに達している。これは、ボヌッチがユベントス時代に記録した1試合平均3本の正確なロングパス(推進距離156メートル)を大きく上回る数値だ。
しかし、ヴェイガの影響力は単なる技術面にとどまらない。ピッチ上で見せる情熱と献身的な姿勢も、ファンの心をつかんでいる。PSV戦の序盤には、敵陣でスローインを獲得した際、クルヴァ・スッドに向かって応援を煽る姿が印象的だった。そして試合終了間際の92分、重要な守備でボールを奪った後には、ゴールを決めたかのように観客と一体となって喜んだ。
マンマークの対応など、まだ改善の余地はあるものの、ヴェイガのキャラクターとリーダーシップは疑いようがない。新たなリーダーを求めるユベントスにとって、ポルトガル人DFはすでにその有力候補として名乗りを上げている。