デル・ピエロとディ・カニオがヴラホヴィッチの起用法を議論「影が薄い」「彼のせいではない」
Football Italia
ユベントスの元ストライカー、アレッサンドロ・デル・ピエロとパオロ・ディ・カニオが、ドゥシャン・ヴラホヴィッチの度重なる先発落ちについて言及。「彼のせいではない」と元ラツィオのスターが擁護した。
ヴラホヴィッチは2025年に入ってから公式戦でわずか1試合しか先発しておらず、冬に加入したランダル・コロ・ムアニがアリアンツ・スタジアムでレギュラーの座を確立。今夜のPSVとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメントプレーオフ第1戦でも、先発メンバーに名を連ねている。
デル・ピエロ「ヴラホヴィッチは影が薄くなっている」
デル・ピエロは試合前、『Sky Sport』のインタビューで、ヴラホヴィッチの現状について次のように語った。
「コロ・ムアニに価値を与えるのは当然だ。彼を獲得したからには、プレーさせなければならない。ただ、フィオレンティーナ時代のヴラホヴィッチは圧倒的な価値を持つ選手だった。しかし、今は彼の存在感が非常に薄れている」
「ユベントスでは何もかもが2倍の価値を持つ。ただ、唯一例外なのはゴールかもしれない。ユーベにおいてゴールは“義務”だからだ。それ以外のあらゆる出来事が大きな注目を集める。そして、現状の数字や表情、コロ・ムアニのパフォーマンスを見れば、ヴラホヴィッチが下降線をたどっているように思える。彼には何かを変える必要がある」
ヴラホヴィッチは、先週のコモ戦(2-1で勝利)でベンチ入りしていたものの、チームがゴールを必要としていた後半でさえアップすら許されなかった。
ディ・カニオ「ヴラホヴィッチが悪いわけではない」
パオロ・ディ・カニオはヴラホヴィッチの現状について、「彼が悪いわけではない」と擁護する姿勢を示した。
「彼は苦しんでいるが、これはヴラホヴィッチのせいではない」
「彼は毎試合7~8分しかプレーしていないし、最近ではまとまった出場時間を得たのは一度だけだ。彼のプライドを示す必要があるが、現状ではそれが非常に難しい状況にある。ティアゴ・モッタは言葉ではなく、行動で意思を示した。コモ戦では勝利が必要だったにもかかわらず、彼以外の全員が出場していた」
ユベントスの今季トップスコアラーはヴラホヴィッチ
ヴラホヴィッチは今季のセリエAで19試合に出場し8ゴールを記録。公式戦全体では28試合で13ゴールを挙げ、依然としてチームのトップスコアラーとなっている。
ユベントスが誇るエースは、この逆境を乗り越えることができるのか。今後の展開に注目が集まる。