【最新のユベらじ】

ヴラホヴィッチ、ユベントスとの関係が悪化 ── 3月が決断の分岐点に



(画像:GettyImages)

Foot Italia

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、ドゥシャン・ヴラホヴィッチとユベントスの関係はこれまでで最悪の状態にあり、交渉が行き詰まるリスクが高まっているという。セルビア人ストライカーの去就は不透明で、契約延長問題と定位置奪還の両方に向き合う重要な1カ月を迎えている。

ヴラホヴィッチの苦境は、リーグ戦で4試合連続ベンチスタートとなったことでさらに深刻化した。コモ戦では今季初めてフル出場なしに終わり、この状況は2022年9月以来となる。PSVとのチャンピオンズリーグ・プレーオフを控えていたとはいえ、今回はターンオーバーが理由ではない。

さらに、PSGからレンタルで加入したランダル・コロ・ムアニの存在がヴラホヴィッチの立場を一層厳しくしている。フランス人ストライカーはすでに3試合で5ゴールを決め、攻撃の主軸として確固たる地位を築いた。これによりヴラホヴィッチの序列は低下し、クラブとの関係は決裂寸前にまで至っている。

今後1カ月がヴラホヴィッチの未来を左右する。2月末までにセリエA、チャンピオンズリーグ、コッパ・イタリアで5試合が予定されており、アピールの場は残されている。ただし、3月の契約交渉で合意に至らなければ、状況はさらに悪化する可能性が高い。

ユベントスの方針は明確だ。契約を延長するか、今夏に売却されるかの二択であり、フリー移籍のリスクは許容しない。契約延長がない場合、クリスティアーノ・ジュントリSDは代理人のダルコ・リスティッチにオファーを持ってくるよう要求するとみられる。しかし、現在の高額年俸を満額保証できるクラブを見つけるのは容易ではない。

ヴラホヴィッチにとっての選択肢は二つ。減俸を受け入れてユベントスに残るか、それとも現状のパフォーマンスのまま価値を落としながら移籍するかだ。ティアゴ・モッタ監督はコロ・ムアニとの共存は可能と考えているが、基本的に2トップの起用は想定していない。

3月の代表ウィークが決断のタイミングとなる。ヴラホヴィッチ陣営は現行契約を満了し、同等の条件で移籍する道を模索しているが、この戦略はリスクを伴う。ユベントスとしては、契約更新の意志がない選手に出場機会を与える動機は薄れるためだ。

市場価値はすでに4000万~5000万ユーロまで下落しており、ユベントスが支払った移籍金の半額に過ぎない。出場機会が減ればさらなる価値低下が避けられず、クラブにとっても選手にとっても不利益となる。ユベントスは売却先を見つけるのが難しくなり、ヴラホヴィッチは格下のクラブへの移籍を余儀なくされる可能性がある。

現時点では、今夏の退団が最も現実的なシナリオとみられる。ユベントスは売却資金を新たなストライカー獲得に充てる考えで、コロ・ムアニの完全移籍も選択肢に入っている。ただし、クラブはレンタル延長を優先し、買取を2026年まで先送りする方針のようだ。

(引用元:Foot Italia)

 

↓↓↓編集長ミツの一言は次のページへ↓↓↓