元監督カペッロ、クラブ・ブルージュ戦でのヴラホヴィッチ起用法を批判「もっと早く投入するべきだった」
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元ユベントス監督のファビオ・カペッロが、クラブ・ブルージュとの欧州戦において、チアゴ・モッタがエースのドゥシャン・ヴラホヴィッチを投入するタイミングが遅すぎたと批判した。
スコアレスドローに終わったものの、この結果によりユベントスはチャンピオンズリーグの決勝トーナメント進出を決めた。しかし、その内容には失望の声も多い。カペッロは、試合が膠着状態にあったにもかかわらず、チーム得点王のヴラホヴィッチを76分まで投入しなかった采配を問題視している。
ヴラホヴィッチは今季、公式戦で12得点を記録しており、ユベントスの攻撃陣を支える存在となっている。チャンピオンズリーグでも6試合で4ゴールを挙げており、得点ランキングでは現在11位につける。しかし、このような重要な選手を終盤までベンチに置いた決断に対し、カペッロは厳しい姿勢を見せた。
カペッロは選手時代に1970年から1976年までユベントスで活躍し、監督としても2004年から2006年の間に2度のセリエA制覇を果たした経歴を持つ。ただし、後にそのタイトルは剥奪されている。今回のヴラホヴィッチ擁護は、最近のカペッロの発言と矛盾するものとして注目を集めている。昨年12月には、モンツァ戦で交代時に見せた態度について「コーチやチームメイトへのリスペクトを欠いている」と批判。また、ヴラホヴィッチのプレー範囲の狭さや技術面についても疑問を呈していた。
さらに、カペッロはヴラホヴィッチに代わる選手として、マンチェスター・ユナイテッド所属のヨシュア・ザークツィの獲得を提案。イタリアではボローニャで成功を収めたザークツィは、現在のユベントスのスタイルに合うと考えているようだ。
一方、PSGからレンタルで加入したランドゥ・コロ・ムアニの存在は、ヴラホヴィッチの出場時間をさらに減らす可能性がある。2022年にフィオレンティーナから加入して以来53ゴールを記録しているが、チアゴ・モッタは彼をメインのストライカーとして信頼していないとカペッロは指摘。
また、ヴラホヴィッチにはACミランやアーセナルへの移籍の噂が絶えず、現在も市場価値は加入時と同額の約6600万ポンドと評価されている。この移籍金を回収できれば、ユベントスは他ポジションの補強資金を確保できる可能性がある。カペッロが提案するザークツィは、マンチェスター・ユナイテッドが支払った3500万ポンドより安価で獲得できる可能性が高いとされ、さらにコロ・ムアニのレンタルが成功すれば、3000万ポンド規模での買い取りも現実的だと見られている。
現在のユベントスは、リーグ戦でも得点力不足に苦しんでいる。チーム内得点ランキングでは、ティモシー・ウェアが5得点で2位、ケナン・ユルディスが4得点で3位に続いている状況。セリエAでは首位ナポリに13ポイント差をつけられており、大きな変化が求められるのは時間の問題だ。