【マッチレビュー】ユベントス、首位ナポリに逆転負け ── コロ・ムアニがデビュー戦でゴールも及ばず
Foot Italia
セリエA第22節、ディエゴ・アルマンド・マラドーナ・スタジアムで行われた注目の一戦は、ナポリがユベントスを2-1で下し、ユベントスの無敗記録をついに終わらせた。試合はランダル・コロ・ムアニのデビュー戦となり、劇的な展開で記憶に残るものとなった。
ユベントスのティアゴ・モッタ監督は、パリ・サンジェルマンからレンタル移籍したばかりのコロ・ムアニをいきなり先発起用する大胆な采配を見せた。この判断は前半43分、相手のクリアミスからこぼれ球を拾ったコロ・ムアニがネットを揺らし、先制点を挙げたことで正解に思われた。フランス人FWは期待に応えるパフォーマンスを見せ、加入後すぐにその実力を発揮した。
しかし、ナポリはすぐさま反撃。後半12分、アンドレ・フランク・ザンボ・アンギッサが力強いヘディングで同点ゴールを決めた。アンギッサは最近亡くなった若きナポリファン、ダニエレへの追悼として、感情を込めたプレーを見せている。
試合の決定的な瞬間は後半24分、ロメル・ルカクがペナルティキックを沈め、ヨーロッパ5大リーグ通算200ゴールを達成。これによりナポリが逆転に成功した。
ユベントスにとっては特に重要な一戦だったが、今季無敗を守ることは叶わず、タイトル争いに向けた貴重な勝ち点を落とす結果となった。コロ・ムアニの衝撃的なデビューやモッタ監督の戦術的な調整も実を結ばなかった。特に、主力FWドゥシャン・ヴラホヴィッチが大半の時間ベンチに留められ、コロ・ムアニに注目が集まったことは意外な展開だった。
ナポリはこれで首位の座をしっかりキープ。一方、ユベントスは今季初黒星を喫し、立て直しが求められる。
試合結果
ナポリ 2-1 ユベントス
得点者:** コロ・ムアニ(43分/ユベントス)、アンギッサ(57分/ナポリ)、ルカク(69分PK/ナポリ)
ナポリ(4-3-3)
メレト;ディ・ロレンツォ、ラフマニ、フアン・ジェズス、スピナッツォーラ;アンギッサ、ロボトカ(89分 ギルモア)、マクトミネイ;ポリターノ(82分 マッツォッキ)、ルカク(90分 シメオネ)、ネレス(90+2分 ンゴング)
ユベントス(4-2-3-1)
ディ・グレゴリオ;カンビアーゾ(65分 サヴォーナ)、ガッティ、カリュル、マッケニー;テュラム、ロカテッリ(74分 ドウグラス・ルイス);ユルディス(65分 ムバングラ)、コープマイネルス、ニコ・ゴンサレス(74分 コンセイソン);コロ・ムアニ(82分 ヴラホヴィッチ)