【Football Italia】トリノ対ユベントス戦 選手評価&コメント「コープマイネルスのポジションはいまだ不透明のままだ」
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ユベントスはセリエAで再び勝ち点3を逃した。土曜の「デルビー・デッラ・モーレ」で宿敵トリノと1-1の引き分けに終わり、スクデット争いからさらに遠のく形となった。試合はユルディスの早々のゴールで幕を開けたが、前半終了間際にヴラシッチに同点ゴールを許し、ユベントスはまたしても試合を締め切る力を欠いた。
試合開始から激しい展開となり、開始2分以内に選手同士が小競り合いを起こす場面も。その後、後半には両監督が退席処分を受けるなど、緊張感の高い一戦となった。
ユベントスは負傷中のブラホヴィッチを欠く中、ニコ・ゴンサレスを偽9番として起用。元フィオレンティーナのアルゼンチン代表は体の強さを生かしながらプレーし、後半にはミリンコヴィッチ=サヴィッチに見事なセーブを強いるシュートを放った。一方、トリノは前半のヴラシッチのゴールで自信を取り戻し、後半はユベントスを圧倒する時間帯も作り出した。
試合の評価
トリノはダービー未勝利が10年に達し、現在降格圏とわずか勝ち点5差。ユベントスはチャンピオンズリーグ出場権争いに遅れをとっており、月曜にフィオレンティーナがモンツァに勝利すれば、5位の座を奪われる状況だ。
トリノ選手評価
ミリンコヴィッチ=サヴィッチ 6.5、ヴォイヴォダ 6、ココ 6.5、マリパン 6.5、ソサ 5.5(90分 ワルキエヴィチ 出場なし)、リッチ 7、リネッティ 5(72分 タメゼ 5)、ラザロ 6.5(90分 ヌジエ 出場なし)、ヴラシッチ 7、カラモー 6.5(62分 ペデルセン 5)、アダムス 6(90分 サナブリア 出場なし)。
監督:ヴァノーリ 6.5
ベストプレーヤー:リッチ&ヴラシッチ 7
イタリア代表のリッチは試合のテンポを巧みにコントロールし、フィジカル面でも存在感を示した。クロアチア代表のヴラシッチは素晴らしいゴールを決め、試合終盤まで精力的なプレーを披露した。
ワーストプレーヤー:リネッティ 5
ソファスコアのデータによると、デュエル勝利はわずか1回。パスの精度も不十分だった。
監督評価:ヴァノーリ 6.5
トリノらしい“グリント”を体現。後半はユベントスを押し込む場面が目立った。勝利には届かなかったが、引き分けに値する内容だった。
ユベントス選手評価
ディ・グレゴリオ 6、サヴォーナ 6(71分 カンビアソ 6)、ガッティ 6、カルル 6.5、マッケニー 6、ドウグラス・ルイス 5.5、テュラム 5、ユルディス 7.5、コープマイネルス 5、ムバングラ 6.5(77分 ウェア 6)、ニコ・ゴンサレス 6。
監督:モッタ 5
ベストプレーヤー:ユルディス 7.5
試合を動かした素晴らしいゴールを決めた若手FW。2人のディフェンダーをかわしてニアポストを射抜く一撃は圧巻。守備面でも貢献し、存在感を示した。
ワーストプレーヤー:コープマイネルス&テュラム 5
キャプテンとして出場したコープマイネルスは、ポジション適性が依然不透明。後半には好機を迎えたが、中央からのシュートはGK正面に飛んだ。テュラムはヴラシッチのシュートブロックを怠り、同点弾を許す原因を作った。
監督評価:モッタ 5
試合内容に大きな進展は見られず、ボール回しは依然として遅く、リードを守るメンタリティも欠けるり退場処分を受けたため、次節アタランタ戦を指揮できないのも痛手だ。
課題と展望
ユベントスは試合の入り方に改善が見られるものの、試合全体を通じて安定したパフォーマンスを維持できない問題が顕著。トリノとのドローにより、セリエAでのタイトル争いやトップ4入りの可能性は厳しさを増している。ミスを修正し、特に終盤の締めくくりを強化しなければ、今シーズンの期待を裏切る結果に終わるだろう。