【マッチレビュー】スーペルコッパ準決勝、ユベントスは先制するも逆転負け ── わずか4分間の悲劇
Foot Italia
セリエAの名門ミランがスーペルコッパ・イタリアーナ準決勝でユベントスを2-1で下し、決勝でのインテルとの対戦を決めた。試合はリヤドのアル=アウワル・パークで行われ、新指揮官セルジオ・コンセイソンのデビュー戦は、わずか4分間での逆転劇という劇的な幕開けとなった。
今週初めにパウロ・フォンセカが解任されたミランは、混乱の中で新監督を迎えた。ラファエル・レオン、サムエル・チュクウェゼ、ルベン・ロフタス=チークといった主力が負傷で欠場し、ユヌス・ムサも万全ではない状態。コンセイソンは4-3-3の布陣を選択した。一方、この試合では特別なドラマが展開。対戦相手ユベントスの先発予定だったコンセイソンの息子フランシスコがウォーミングアップ中に負傷し、代わりにケナン・ユルディスがスタメン入りした。
試合はユルディスの活躍で動き出す。前半21分、ミランのテオ・エルナンデスが守備で隙を見せると、ユルディスがこれを見逃さず、ペナルティエリア手前から鋭いシュートを放ち先制ゴールを奪った。その後もユベントスは優勢を保ち、ドゥシャン・ヴラホヴィッチが惜しい場面を作るなど、試合の主導権を握ったまま前半を終えた。
後半に入ってもユベントスがペースを維持する中、試合の流れを一変させたのはミランだった。71分、クリスティアン・プリシッチがエリア内でマヌエル・ロカテッリに倒され、PKを獲得。これをプリシッチ自身が冷静に沈めて同点とする。ディ・グレゴリオが触れるも防ぎきれなかったこのゴールで、ミランは勢いを取り戻した。
そしてわずか4分後、ミランは逆転に成功。ユヌス・ムサのクロスがフェデリコ・ガッティに当たり、不運な形でオウンゴールが生まれる。このゴールで試合は完全にミランのペースとなった。さらにプリシッチが追加点のチャンスを迎えるも、ディ・グレゴリオが好セーブで阻止。ユベントスも終盤にガッティがユルディスのクロスに飛び込むが、これを仕留めきれず試合終了。
逆転勝利を収めたミランは1月6日の決勝でインテルと対戦。一方のユベントスは、今シーズン公式戦2度目の敗北を喫し、悔しさを残す結果となった。
得点者
ユルディス(21分/ユベントス)、プリシッチ(71分PK/ミラン)、ガッティ(75分OG/ミラン)
スタメン
ユベントス(4-2-3-1)
ディ・グレゴリオ;サヴォーナ、カルル、ガッティ、マッケニー(86分 ウェア);テュラム(79分 ドウグラス・ルイス)、ロカテッリ(86分 ファジョーリ);ユルディス、コープマイネルス、Mバングラ(65分 カンビアーゾ);ヴラホヴィッチ(65分 ニコ・ゴンサレス)
ミラン(4-3-3)
メニャン;エメルソン・ロイヤル(82分 ガッビア)、ティアウ、トモリ、テオ・エルナンデス;ベナセル(54分 ムサ)、フォファナ、レイエンダース;プリシッチ、モラタ(82分 テッラッチャーノ)、ヒメネス(61分 エイブラハム)