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新時代か、それとも延長戦か?ユベントスに残るアッレグリの足跡



(画像:GettyImages)

JuveFC.com

昨夏、「古きを捨て、新しきを迎える」というスローガンを掲げたユベントス。ピッチ上もベンチも新たな顔ぶれが揃い、ジャケットを地面に叩きつけたり、記者を掴んで激昂するような騒動は姿を消した。それでも、「新しい」と銘打たれたユベントスが本当に変わったかと言われると、疑問は拭えない。

まず、ティアゴ・モッタの評価をこの段階で下すのは時期尚早だろう。トリノでの生活に適応する最中であり、度重なる負傷者の続出も困難を増している。また、チーム内の経験不足も否めない状況だ。

しかし、昨季ボローニャで果敢な戦術でセリエAを席巻したモッタの姿はどこへ行ったのか。結果に関係なく前線を押し上げ続けたあの積極性は鳴りを潜め、今季のユベントスはリードを奪うと即座に守勢に回る傾向が強まった。モンツァやレッチェといった下位チーム相手でもこの消極的な姿勢が見られ、その結果が裏目に出る場面も少なくない。

もっとも、この超慎重主義はユベントスのファンにとって目新しいものではない。むしろ、2度目の就任期間中にアッレグリ解任を求める声が高まった理由の一つが、この戦術的アプローチだった。ただし、アッレグリにはこれを擁護する大義名分があった。かつてこの手法で成功を収めた実績があり、それに固執する理由も理解できる。だが、彼が誇った「BBC(バルザーリ、ボヌッチ、キエッリーニ)」の守備陣はすでに過去のものであり、わずかなリードを守り切るのは困難になっていた。

それに対し、モッタはこのスタイルを生まれ持っているわけではない。だが、コンティナッサの壁にはアッレグリの影が色濃く残っているのか、モッタは不慣れな領域に踏み込んでいるようだ。

そして、キエッリーニのような守備の統率者を欠いた状況での1点リードの危険性を再び突きつけられた。小さなミスが命取りとなり、またしても貴重な勝ち点を失う結果に。無敗記録という表面的な飾りはあるものの、その内容は空虚で、6位という現状を覆い隠すには程遠い。

フィオレンティーナ戦の失望がモッタにとって目覚めのきっかけとなることを願いたい。彼が成功を収めた積極的なアプローチに立ち返り、このクラブに長く影を落とした時代遅れのメンタリティを打ち破ることが求められている。

(引用元:JuveFC.com)

 

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