ユベントスが冬のマーケットでダニーロ放出を決定───ナポリやミランが関心
Foot Italia
ユベントスは、ブラジル人DFダニーロを公式に移籍市場へリストアップした。クラブはこの決定を選手と代理人に伝え、今後数週間でのオファー受け入れに前向きであることを示している。クリスティアーノ・ジュントリ率いるクラブ経営陣は、ダニーロが将来的なチームプランに合致しないとの判断を下したようだ。
33歳のダニーロは、マンチェスター・シティやレアル・マドリードといったビッグクラブを渡り歩いた経歴を持つ。2019年にジョアン・カンセロとのトレードでユベントスに加入し、これまで213試合に出場。キャプテンを務めた経験もある。しかし、現監督ティアゴ・モッタの下では出場機会が激減しており、今季は16試合の出場にとどまり、そのうち半分は途中出場だった。
ユベントスはダニーロ本人とクラブ双方が納得できる移籍先を模索している。現在、特にナポリが獲得に興味を示しており、アントニオ・コンテ監督は経験豊富な選手としてダニーロを高く評価している。ナポリの守備陣では退団の可能性がある選手もおり、その補強として理想的な存在と見られている。しかし、移籍金をめぐる交渉が課題となる可能性が高い。ユベントスは補償を求める一方、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は無償での取引を希望している。
一方で、ミランもダニーロに関心を寄せている。クラブ首脳陣はリーダーシップを評価しているが、若手中心の戦略と年齢が合わない点が課題となりそうだ。また、イタリア国外ではサウジアラビアのアル・ナスルやブラジルのヴァスコ・ダ・ガマとの噂もあるが、ダニーロ自身はヨーロッパでのプレー続行を望んでいるとされる。
ダニーロのユベントスとの契約は2025年6月まで残っているが、延長の予定はなく、彼のキャリアにおいて重要な局面を迎えている。