ユベントスとヴラホヴィッチの関係が悪化ーーー契約延長交渉も停滞か
Foot Italia
ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルトによると、ドゥシャン・ヴラホヴィッチとユベントスの関係が急速に悪化している模様だ。サポーターとの衝突、監督との不安定な関係、そして契約延長交渉の停滞が、セルビア人ストライカーとクラブの間に深刻な溝を生んでいる。
最近のヴェネツィア戦では、ヴラホヴィッチは英雄から悪役へと立場が一変した。チームを引き分けに導くPKを決めた直後、クルヴァ・スッドのサポーターと口論に発展。試合後の緊張した場面で、選手に向けられた侮辱や死の脅迫が原因とされるこの衝突は、ピッチ上のパフォーマンスを超えた根深い問題を浮き彫りにした。
フィールド外の問題も顕著だ。2026年6月まで契約を残すヴラホヴィッチだが、延長交渉は停滞。クラブが他の選手にも適用した15%の給与削減方針が、年俸アップを望むヴラホヴィッチの期待と衝突している。このままでは交渉力を失いかねないフェデリコ・キエーザのケースを繰り返す恐れがあり、1月の移籍市場での放出というシナリオも浮上している。
また、ティアゴ・モッタ監督との関係も一貫性を欠いている。モッタはヴラホヴィッチを信頼しつつも、守備での貢献を求めているが、これが選手の不満の種になっている。ただし、最近はその要求に応えつつあるという。
さらに深刻なのは、ファンとの関係の悪化だ。かつて最も熱心に応援していたサポーターが、いまや選手にとって不満の源となりつつある。
ユベントスは、この微妙な状況を慎重に乗り越える必要がある。財政的な制約とピッチ上の成果、そして選手の満足度のバランスを取ることが求められる。ヴラホヴィッチがチームの未来の中心となるのか、それともまた一人のビッグネームが去るのか。今後数カ月がその分岐点となるだろう。