ユベントス、最下位ヴェネツィア戦に2-2の引き分けーーーティアゴ・モッタが試合後に語った課題と改善点
Foot Italia
ヴェネツィア戦で2-2のドローに終わったユベントス。試合後、ティアゴ・モッタ監督はSky Sportのインタビューでチームのパフォーマンスや課題について言及した。前節のボローニャ戦で退席処分を受けたため、この試合ではベンチに入れなかったモッタだが、試合後には率直な意見を述べている。
モッタはまず、チームの内容に対する失望を隠さなかった。「今日のパフォーマンスには満足できない。もっと良いプレーをしなければならないし、これは前の試合(マンチェスター・シティ戦)とは何の関係もない。試合ごとに別の物語があるが、今日は結果にも内容にも納得できない」と語った。
リードを守り切れない現状に課題を指摘
ユベントスはここ数試合でリードを活かせない展開が続いている。この点についてモッタは、「普段はリードをしっかり管理できるが、最近はそうではない。ここを改善しなければならない。1-0とリードした場面で、さらに攻撃を続けて試合を決定づけるべきだったが、相手に再び流れを与えてしまった」とコメント。リードを守るだけでなく、試合を締める姿勢が必要だと強調した。
ファンとヴラホヴィッチのやり取りについて
試合後、ドゥシャン・ヴラホヴィッチと一部のファンの間で緊張が走った場面についても言及。「ファンは感情を表現する自由がある。試合後、選手自身も誰よりも勝ちたいと思っている。こうしたことは今回が初めてではないし、最後でもないだろう。今こそ団結し、状況を変えなければならない。我々全員がこの現状を変えたいと思っている。ファンが感情を示すのは当然の権利だが、選手もまた状況を変えるために努力している」とし、選手とファンの一体感が重要であると述べた。
チームの一貫性の欠如
チームの安定性を欠く現状については、「これが今の我々の現実だ。現状を正当化するつもりはないが、オープンな展開になった試合では、こうした結果が出ることもある。言い訳ではないが、これは我々が直面している現実だ。この状況を変えたいと思っているし、同じ場所にとどまりたくはない。選手たちは試合を締める自信を持たなければならない。ただ試合を管理するのではなく」と語り、現実を受け入れつつも改善の必要性を訴えた。
コープマイネルスとマッケニーの起用法
最後に、コープマイネルスとマッケニーの配置について問われたモッタは、「毎日彼らのトレーニングを見る中で、今日はこの形が必要だと感じた。紙の上ではどちらかが攻撃的な中盤として固定されているように見えるかもしれないが、実際には多くの動きを求められるポジションだ」と説明。日々の練習を踏まえた上での采配だったと主張した。
スタジオからの批判も
モッタのコメントを受けて、Skyの解説者ジャンカルロ・マロッキは鋭い指摘を加えた。「マッケニーにロカテッリのようなプレーを期待するのは無理がある。これまで彼をストライカーとしても起用してきたが、10分間なら何でもこなせるかもしれないが、チームを導く役割は担えない。コープマイネルスならそれができるはずだ。モッタは練習を見るが、我々は試合を見ている。それだけで十分だ」と述べ、起用法に疑問を呈した。
この試合はチームの課題を浮き彫りにし、次戦に向けた修正が求められる結果となった。