サンドロ・サバティーニ「ユベントスの不安定さを、怪我人の多さだけで片付けるべきではない」
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ユベントスにとって、今シーズンは主力選手の深刻な怪我に悩まされる厳しいものとなっている。新監督ティアゴ・モッタの初年度は、複数の主力選手を欠く状況が続き、戦術の選択肢が限られるだけでなく、チームの一体感にも悪影響を及ぼしている。これまでにいくつかのポジティブな結果を手にしてはいるものの、試合前の話題は常に選手のコンディションに集中しており、この問題の深刻さを浮き彫りにしている。
グレイソン・ブレーメルとフアン・カバルはすでにシーズン終了までの離脱が確定。一方でアルカディウシュ・ミリクとニコラス・ゴンサレスも長期間戦線を離れる事態に陥っている。これらの選手はチームにおいて重要な役割を担う存在であり、その不在はユベントスに戦術的な調整を強いるとともに、経験不足やインパクトの欠ける選手への依存を余儀なくしている。このような状況下でクラブが怪我を苦戦の要因として強調するのは無理もない。
しかし、この見方に異を唱える声もある。「Tuttomercatoweb」によると、サンドロ・サバティーニは度重なる怪我の言い訳に対して苦言を呈した。「欠場者について語り続けるのは無意味だ。スタメンに入るのはブレーメルとヴラホヴィッチくらいだろう」と指摘。全ての離脱選手が必ずしもスタメン級ではない点を挙げ、チームの不安定さを怪我だけで片付けるべきではないという立場を示している。
こうした批判はあるものの、全選手が健康な状態であれば、ユベントスが今よりも強い立場にいることは想像に難くない。怪我はどのチームにもリズムや戦術的なバランスを崩す要因となるが、新監督の下で移行期を迎えるユベントスにとって、その影響はより深刻だ。怪我についての議論が一部で飽きられる可能性があっても、今季のパフォーマンスを評価する際に無視することはできない現実である。