出場機会が限られるファジョーリ、1月のマーケットでの移籍を要求か!ユベントスはそれに応える準備を…
Foot Italia
ユベントスは負傷者続出の危機に直面しているが、若手MFニコロ・ファジョーリはチーム内での居場所を見つけられず、クラブとの距離がこれまで以上に広がっているようだ。
ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルトによると、昨季は賭博問題による長期出場停止を経て復帰を待ち望まれていたファジョーリだったが、今季は高い期待を背負ってスタートしたものの、新監督のプロジェクトの周辺に追いやられたという。そして、今回初めて移籍市場に名前が挙がる状況となった。技術的な要因に加え、経済的な理由も絡み、退団の可能性が浮上。数か月前には考えられなかった展開だ。
2024-25シーズン序盤、ファジョーリはスタメンに名を連ね、ライプツィヒで行われた試合ではユベントスが最も輝いた夜に活躍し、モッタから称賛を受けた。しかし、それ以降の数字は状況の変化を明確に物語っている。過去11試合で先発はわずか2回、ここ1か月では出場時間が45分未満にとどまっている。
ファジョーリ自身も移籍を望んでおり、ユベントスもそれに応じる意向だ。特に1月の移籍市場での補強資金を確保するため、放出を検討中だという。クラブは守備陣の緊急補強を最優先としているが、攻撃陣の改善も視野に入れている。
ライプツィヒでの夜がファジョーリにとっての頂点だった。ドイツでレジスタとして起用された彼は、数的不利の中で3-2の逆転勝利を演出し、ロカテッリをベンチに追いやるパフォーマンスを披露した。しかし、その後は状況が一変。より経験豊富なロカテッリがレギュラーの座を奪い返し、現在は固定された状態だ。
モッタはファジョーリをトップ下として試す場面もあったが、このポジションは選手本人が好まない上、監督が不可欠と考えるコープマイネルスが定位置を確保している。モッタにとって問題なのは特性よりも姿勢にあり、ファジョーリが求められるパフォーマンスの一貫性を示せていない点が大きいという。
こうした理由から、モッタとの関係は悪化し、夏には「不可侵」とされていたファジョーリも現在では放出候補に挙がる状況に。ユベントスは出場停止中の彼を支援し、信頼の証として契約延長を行ったものの、今では放出に抵抗感はないようだ。さらに、ユース出身でコストがかかっていないため、移籍によるキャピタルゲインも見込める。
クラブはファジョーリを2500万〜3000万ユーロで評価しており、関心を寄せるクラブも多い。デ・ゼルビ率いるマルセイユやPSG、プレミアリーグのクラブが候補に挙がり、イタリア国内ではコンテ監督のナポリが有力視されている。同クラブではユベントス時代に彼と関係が深かったジョヴァンニ・マンナが在籍している点もポイントだ。
ファジョーリはより多くの出場機会を保証してくれるチームを求めている。賭博依存症と戦った長い期間を経て、現在は安定した出場機会と喜びを再びサッカーから得ることを望んでいる。また、イタリア代表での地位を取り戻すことも目標の一つだ。クラブでの出場機会の減少は、11月の代表招集でスパレッティ監督が彼を外したことにも影響しているとみられている。