トゥットスポルト「チュラムはすでにラビオを超える数字を記録している。ユーベは若返りに成功した」
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過去数シーズン、ユベントスにとって欠かせない存在だったアドリアン・ラビオ。しかし、イタリアのメディアによると、ケフレン・テュラムはすでに同胞を上回る数字を記録しているという。
昨シーズン終了後、ラビオはクラブとの新契約を結ばずに退団を選択。その理由として、ラビオと代理人を務める母親のヴェロニクが、少なくとも年俸800万ユーロという高額な条件を求めた点が挙げられる。ユベントス側はEURO 2024後に返答を待っていたものの、結局ラビオからの連絡はなかった。このため、クリスティアーノ・ジュントリらクラブ幹部は方針を切り替え、代わりにテュラムの獲得に踏み切った。その後、多くの人々が彼をラビオの直接的な後継者と見なしている。
一方で、ラビオは所属クラブなしの状態が続き、最終的に9月にオリンピック・マルセイユと契約を結んだ。
若返りとコスト削減を実現
『トゥットスポルト』によれば、リリアン・テュラムの次男であるケフレンを獲得したことは、経済的な成功と言える。OGCニースに対して移籍金2000万ユーロを支払ったものの、テュラムの年俸は200万ユーロにとどまる。
さらに、30歳を迎えるラビオに代えて、23歳の新鋭を迎え入れたことは、チームの若返りを実現した点でも評価されている。
数字が証明するテュラムの優位性
トリノの新聞は、数字がテュラムの優位性を証明していると指摘する。今シーズン、テュラムは1試合あたり平均3.48本のプログレッシブパスを記録。昨シーズンのラビオ(2.44本)を大きく上回っている。また、パス成功率もテュラムの88.1%に対し、ラビオは82.2%にとどまる。
さらに、1試合あたりのボールタッチ数はテュラムが68.5回、ラビオは51.7回と、こちらも新加入の中盤選手が優勢だ。
注目すべきは、テュラムがまだ23歳であり、イタリアサッカーへの適応過程にある点だ。一方、ラビオがアリアンツ・スタジアムで本領を発揮するまでには2~3年を要したことを思い出すファンも多いだろう。