【Goal ltalia】ミラン戦 採点
(画像:GettyImages)
Goal ltalia
0-0の結果に終わったミラン対ユベントスの一戦は、均衡した内容ながらも決定機に乏しく、観客を満足させるものではなかった。試合後、ロッソネリの選手たちにはスタジアムからブーイングが浴びせられた。
勝利への渇望よりも敗北の恐れが勝った90分間。セリエAを象徴するビッグマッチのはずが、この試合はイタリアサッカーの未来を明るく照らすようなものではなかった。ミランにとっては首位争いへの望みを繋ぐ機会だった一方で、ユベントスにとってはチームの成熟を示す絶好のチャンス。それでも、両チームともにこの試合から得るべき成果を得ることができず、結局のところ不完全燃焼に終わった印象だ。
ミランのフォンスカ監督は、チュクウェゼではなくムサをスタメン起用し、負傷明けのプリシッチをベンチに温存。一方のユベントスは攻撃陣に課題を抱える中、ティアゴ・モッタ監督がトップを置かず、マッケニーをコープマイネルスのサポート役に配置。期待のウェアは途中出場のオプションとして控えた。
試合は予想通り、ユベントスが中盤を密集させたコンパクトな布陣で臨んだが、ミランの攻撃がここまで消極的になるとは予想外だった。順位的にも勝ち点3が必要だったはずのミランだが、サン・シーロのピッチで見られたのはほぼ無気力ともいえる内容だった。結局、ミランの枠内シュートは94分のテオ・エルナンデスの弱々しいヘディングのみ。試合終了の笛が鳴ると同時に、サポーターの不満がブーイングとなって選手たちに降り注いだ。