ルチアーノ・モッジ、ユベントスとセリエAの現状を語る「チーム作りは一年では足りない。忍耐が必要」
Foot Italia
元ユベントスのスポーツディレクター、ルチアーノ・モッジが『TuttomercatoWeb.com』のインタビューで、ユベントスやセリエA全般について見解を語った。若手中心のユベントスの現状や、今季のスクデット争い、他クラブの動向について触れている。
若手中心のユベントスに「忍耐が必要」
モッジはユベントスについて、長期的な視点で評価すべきだと強調した。
「ユベントスは若い選手たちで構成されたチーム。成長には時間が必要だ。今すぐ勝てるチームではないが、将来的には有望だと思う。優秀な選手たちがいるし、チーム作りには1年では足りないが、現時点では順調に進んでいる」とコメント。
ティアゴ・モッタの指導についても言及し、満足していると述べた。
「チームが説得力のあるプレーを見せているなら、彼の仕事ぶりも納得できる。ブレーメルの怪我をはじめとする負傷者への対応もあったが、今のペースを維持しながら、数年後には全てのレベルで競争力を持つチームになると思う。ジュントリも良い仕事をしている」と評価した。
スクデット争いはインテルとナポリ、アタランタにも一目置く
セリエAの優勝争いについては、インテルとナポリを本命としつつ、アタランタの独特なアプローチにも注目した。
「アタランタもスクデット争いに加わる可能性はあるが、彼らは時に異なる優先順位を持つ。良い選手を売却して利益を上げ、それで買った選手が好パフォーマンスを見せる。彼らには信頼できる監督がいるのが強みだ」と語った。
コンテやデ・ラウレンティス、マロッタに言及
モッジは最近のコンテ、デ・ラウレンティス、マロッタを巡る議論について、「サッカーのスパイスのようなもの」と表現。また、VARに対しては「ポジティブが70%、ネガティブが30%」と評価を下した。
ミランとローマの現状にもコメント
ACミランについては、フォーメーションや選手の配置に問題があると指摘。特にレアオに関しては、「彼がいる時のミランには特別な質がある。だが、ベンチでの扱いは警告だ。彼は真剣なプロフェッショナルであるべきだ」と述べた。
ローマに関しては、クラブ運営を厳しく批判。「問題は監督ではない。クラブそのものが機能していない。例えばデ・ロッシのような監督をベースにチームを作りながら、全く異なるタイプのユリッチのような監督をシーズン途中に招聘する。こうした管理のミスがクラブの成長を阻害している」と断じた。