【マッチプレビュー】勝ち星を先行したいユベントス、サパタを欠くトリノから勝ち点3を奪えるか!
Foot Italia
第180回「デルビー・デッラ・モーレ」が今週末、ユベントス対トリノの一戦としてアリアンツ・スタジアムで開催される。ユベントスは宿敵相手に無敗記録をさらに伸ばすことを狙っている一方で、トリノはここ数試合の不調を止めるべく、何としても結果を残したいところだ。
ユベントスは、ティアゴ・モッタ新監督のもと堅実な戦いを見せている。セリエAで11試合無敗を誇る唯一のチームだが、6つの引き分けが響き、現在6位に留まっている。直近ではチャンピオンズリーグでリールと1-1で引き分け、ドゥシャン・ヴラホヴィッチがPKでクラブ通算50ゴール目を決めた。この結果により決勝トーナメント進出の可能性を残しているが、モッタは引き分けが続く現状を打開し、勝利を積み重ねたいと考えている。
今シーズンのユベントスは守備の安定感が強みで、リーグ戦11試合でわずか7失点、6試合でクリーンシートを達成している。攻撃面ではヴラホヴィッチがセリエAで6ゴールを挙げており、ケナン・ユルディスやニコロ・サヴォナといった若手も期待を集める活躍を見せている。ユベントスは2015年から続くトリノダービー18試合無敗の記録を持ち、今回勝利すれば19試合無敗の新記録を達成する。
一方で、トリノは好調なスタートを切ったものの、パオロ・ヴァノリ監督の下で最近のリーグ戦では失速し、現在10位まで順位を下げている。直近のセリエAでは6試合中5試合で敗れ、3連敗中だ。特に、キャプテンで得点源のドゥバン・サパタを長期離脱で欠いた攻撃陣は得点力に苦しんでおり、若手アリュー・ンジェイが奮闘しているものの経験不足が否めない。守備面でも最近6試合で10失点しており、セリエAで最も被シュート数が多いチームとなっている。
中盤の戦いも注目ポイントで、ユベントスのマヌエル・ロカテッリがゲームメイクを図り、トリノのサムエレ・リッチとニコラ・ヴラシッチがその動きを封じることが求められる。両翼では、ユベントスのチコ・コンセイソンがトリノのバレンティーノ・ラザロの背後を突く動きを見せるだろう。前線では、ヴラホヴィッチが不安定なトリノの守備陣相手に得点を狙い、トリノのアントニオ・サナブリアが少ないチャンスを確実にものにする必要がある。