ユベントスの失速はブレーメル離脱だけが原因ではない ー 得点力不足も浮き彫りに
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グレイソン・ブレーメルのような重要な選手を失えば、どのチームも影響を受けるのは避けられない。ユベントスが現在、重圧の中で苦戦しているのもそのためだ。
ブレーメルはヨーロッパ屈指のディフェンダーであり、シーズン序盤には素晴らしいパフォーマンスを見せて、ユベントスのクリーンシートに大きく貢献した。しかし今シーズンいっぱいの離脱が確定する中、ここ数試合でディフェンスにほころびが見え始めている。
シュツットガルト戦での敗戦は、ブレーメルの存在がいかに大きなものだったかを浮き彫りにすることになった。この試合の後、スポーツベッティングに携わる人々の中には、ユベントスを優勝候補に推すことを再考し始めた者もいるようだ。チームはブレーメルが抜けた大きな穴を埋めようとしているが、果たして彼の不在だけが最近のユベントスの低調なパフォーマンスの原因なのかを考えてみた。
その他の欠場者
ブレーメルの不在がユベントスの苦境の大きな要因とされるのは当然のことだが、実はここ数週間、ブラジル人DF以外にも欠場者が出ている。今シーズン加入して以来、印象的な活躍を見せていたトゥーン・コープマイネルスやニコラス・ゴンサレスも現在離脱中だ。ゴンサレスは相手にとって常に脅威であり、コープマイネルスは新天地に適応し始めた矢先の負傷だっただけに、モッタも頭を抱えているに違いない。
さらに、ウェストン・マッケニーやケフラン・テュラム、ティモシー・ウェアといった選手も、それぞれ異なる時期に戦列を離れている状況だ。負傷者が続出する中、ティアゴ・モッタ監督は万全のメンバーを揃えて試合に臨むことがますます難しくなっている。しかし、負傷はフットボールには付きものであり、どのクラブも移籍市場での強化の機会はあった。モッタ監督は、与えられた選手たちで勝利を掴む方法を見出す必要がある。
1月にブレーメルの代わりを補強すべきか?
グレイソン・ブレーメルの穴を埋めるため、1月の移籍市場で新たなディフェンダーを獲得することは一つの選択肢だが、いくつかの課題がある。まず、冬の移籍市場で質の高いディフェンダーを見つけるのは容易ではない。多くのクラブがシーズン途中に主力選手を放出することを嫌がるためだ。もしディフェンダーが市場に出ていたとしても、その選手がユベントスが期待されるレベルに達しているかどうかは不透明だ。
さらに、仮にミラン・シュクリニアルのようなハイレベルな選手を獲得できたとしても、その新戦力がチームのスタイルに適応するまでに時間がかかるだろう。シーズン後半が既に始まっていることを考えると、十分な時間をかけて完全にフィットさせる余裕は少ない。そのため、1月の補強は層を厚くするには役立つかもしれないが、それだけで現在のユベントスが抱えている問題を全て解決できるわけではない。
解決策は?
ブレーメルの不在は確かに大きいが、今シーズンのユベントスの苦戦は彼の欠場だけが原因ではない。特に、守備陣は依然として安定していると言って間違いない。
真の問題は攻撃面にある。ユベントスはチャンスを生かし切れず、得点力不足が目立っている。クリーンシートは大切だが、試合に勝つにはゴールが必要だ。攻撃力を改善し、より多くのチャンスを作り、それを得点につなげることができれば、ディフェンスにかかる負担を軽減でき、ブレーメル不在の影響も最小限に抑えられるだろう。
ドゥシャン・ヴラホヴィッチや中盤の選手たちがチャンスメイクの回数を増やせば、僅差での引き分けや敗戦を勝利に変えることができる。最終的には、よりバランスの取れたチームパフォーマンスと改善された得点力が、主力選手を欠いている状況でもユベントスが競争力を維持するための鍵となる。